2007年 03月 25日 ( 1 )

巣鴨といえば、とげぬき地蔵が「おばあちゃんの原宿」として有名です。毎月4のつく日はお縁日で、近くを通る都電荒川線も臨時電車を出すほどの賑わいを見せます。そのとげぬき地蔵の最寄電停は「庚申塚」になります。
庚申塚とは、江戸時代に盛んになった庚申信仰の遺構です。
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2007.3.20
庚申(かのえさる)の夜、人間の体内に巣食う三尸という虫が這い出し、天帝に人間の悪事をチクり、寿命を縮めるということで、庚申の夜には宴会を開き、徹夜で騒いで三尸を封じ込めるというもので、元々は中国から伝わった道教の修行の一つでしたが(天帝を祀った堂に参籠する)、日本の神道や仏教と結びつき、農村部では数少ないレクリエーションに転化しました。
庚申の夜に宴会を開くことを「庚申待ち」、会場を「庚申堂」といい、村落単位で「庚申講」というグループが作られました。旧暦では1年は360日ですから、庚申の日は年に6回、それを3年分続けると(18回)、一回りとして記念に石で塚を作りました。これが庚申塚とか庚申塔とかいわれるものです。
日本では道教はついに根付きませんでしたが、庚申信仰は民間信仰に形を変えて定着しました。庚申ということで猿にちなんだ猿田彦命や、庚申の本尊青面金剛尊を彫った庚申塚が現在でも全国各地に残っています。猿田彦命を祀った巣鴨の庚申堂はその一つで、郷土の歴史的な遺構としても重要です。現在は「庚申待ち」は行なわれていませんが、土地神として信仰されています。
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2007.3.20
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by borituba | 2007-03-25 19:47 | ふうけい | Comments(0)