シリーズ-東京の地下鉄を診断する:有楽町線

1.路線の距離と所要時間(スピード)
和光市-新木場間28.3kmを各停で約50分。両方向ともほぼ有楽町-永田町-飯田橋間で客層が入れ替わります。
d0044222_10272911.jpg
2007.2.2 東武鉄道東上線朝霞台駅

2.路線の便利度(相互乗り入れ・他路線とのアクセス)
和光市で東武東上線、小竹向原で西武有楽町線(池袋線)と相互乗り入れしています。どちらからもなかなか便利のよい乗り入れでしたが、2008年6月の副都心線開通により、さまざまな問題が出てきてしまいました(これについては後述します)。
d0044222_10522792.jpg
2007.2.2 東武鉄道東上線朝霞台駅
他路線とのアクセスは、和光市・小竹向原・(千川・要町)・池袋・飯田橋・市ヶ谷・永田町・有楽町・月島・豊洲・新木場の10(12)駅になります(千川・要町は副都心線並走区間)。どの駅も割りと便利に乗換え出来ますが、永田町から半蔵門線のホームを突っ切ってさらに数百m歩く赤坂見附駅との乗換えはかなり強引な感じがあります。銀座線・丸の内線とのアクセスが少ないので気持ちはわかるのですが…
山手線とのアクセスは池袋・有楽町の2駅で、乗り換えはどちらも便利です。

3.ダイヤ(路線内乗継の問題など)
副都心線の開通と同時に、準急が設定されました。和光市・小竹向原・池袋から各駅という設定ですが、日中時間帯(10:30~16:30)のみの運転です。通過駅の乗降客にとってはあまりメリットがなく(千川・要町は特に深刻です)、また和光市-池袋間には待避駅がないため「止まらないだけ速い」程度の時間短縮でしかなく、また通過駅での各停の間隔が開きすぎるなどの弊害がでています。いっそのこと止めてしまった方がいいと思います。

4.車両
開業以来の7000系が今も活躍中です。後継の07系は副都心線のホームドア設置に伴ってドア間隔が合わないため東西線に移籍し、副都心線用に開発された10000系が実質的に後継車両として副都心線と共用で活躍中です。7000系は一部編成が8連に縮められ、副都心線の各停用として転出しました。
d0044222_11403216.jpg
2007.2.2 東武鉄道東上線朝霞台駅
d0044222_11493673.jpg
2007.4.13 西武鉄道池袋線中村橋駅
東武は相互乗り入れ用の9000系と、新世代車両の50050系(有楽町・副都心ヴァージョンの50070系)です。
d0044222_11474867.jpg
2007.2.17 東京急行電鉄田園都市線南町田駅
西武は6000系。一次車を中心に副都心線対応の更新改造され、更新済みの車両はカラーLED化と前面が白くなった「バカ殿」車になっています。
d0044222_1283276.jpg
2007.4.13 西武鉄道池袋線中村橋駅
d0044222_1294182.jpg
2007.4.19 西武鉄道池袋線中村橋駅
d0044222_1210401.jpg
2007.4.13 西武鉄道池袋線中村橋駅

5.その他(副都心線との関係と対策)
副都心線の開通で、和光市-小竹向原間は「共用区間」になっています。ほぼ交互運転で、しかも白金高輪止まりの列車もあってダイヤが整理されている南北線と違い、区間が長く、各停・準急・急行が混在し、しかも西武線が途中から入ってくるという状況では、輸送力には限界があり、開通当初ほどではなくなりましたが、小竹向原の混雑や、東武・西武の遅れに伴うダイヤ乱れが頻発することになっています。乱れとは言えないような数分の遅れは常態化しており、何らかの対策が必要ではないかと思います。
思い切って両線の役割を分け、有楽町線を東上線乗り入れに特化させるとか、乗り入れは副都心線に任せて、小竹向原-新木場間輸送に特化するとか、思いきった方針転換がない限り、現状ではかなり問題のある路線と言わざるを得ません。

☆☆
[PR]
by borituba | 2008-09-10 12:25 | てつどう