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シリーズ-東京の地下鉄を診断する:プロローグ

しばらく更新が止まりましたが、またすこしずつ更新していこうと思います。どうぞよろしくお願いいたします。

6月14日に東京メトロ副都心線池袋-渋谷間が開通し、昭和2年の銀座線上野-浅草間の開通以来81年、東京の地下鉄道網がひとまず完成を見ました。
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2007.2.20 東京地下鉄銀座線表参道駅
現在、東京の地下鉄は、

東京メトロ:
銀座線(浅草-渋谷)
丸の内線(池袋-荻窪・方南町)
日比谷線(北千住-中目黒)
東西線(中野-西船橋)
千代田線(綾瀬-代々木上原・綾瀬-北綾瀬)
有楽町線(和光市-新木場)
半蔵門線(渋谷-押上)
南北線(赤羽岩淵-目黒)
副都心線(和光市-渋谷:和光市-小竹向原間は有楽町線と共用)

都営地下鉄:
浅草線(西馬込-押上)
三田線(西高島平-目黒:白金高輪-目黒間は東京メトロ南北線と共用)
新宿線(新宿-本八幡)
大江戸線(光が丘-都庁前:都内循環線)

JR山手線の内側の交通アクセスは、池袋・新宿・渋谷・目黒・品川・上野などのターミナル駅からかつては都電が担っていましたが、昭和39年の東京オリンピック開催をきっかけとしてクルマ社会が急激に進展し、路面を走る都電は定時運転が難しくなり、地下鉄道への転換が急ピッチで進みました。
従って、東京の地下鉄網の整備は、昭和30年代以降に集中しています。同時期に整備が進んだ大阪の地下鉄は「市営モンロー主義」と呼ばれるとおり純粋に市内交通のための整備として大阪市がほぼ独占(万博輸送のために堺筋線が阪急に乗り入れたのは唯一の例外)したのに対し、東京では国策会社とはいえ帝都高速度交通営団という「私鉄」の主導のもと、ターミナル駅(とその周辺)での相互乗り入れを積極的に推進したのが特徴と言えましょう。

東京の地下鉄80年、都市の変化と共に各線もさまざまな変化の波を経て、路線の個性がはっきりしてきたように思います。そこで、シリーズで東京の地下鉄路線を独断と偏見で「診断」してみたいと思います。今日はその導入として「診断の基準」を挙げておきます。

1.路線の距離と所要時間(スピード)
2.路線の便利度(相互乗り入れ・他路線とのアクセス)
3.ダイヤ(路線内乗継の問題など)
4.車両
5.その他
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2008.6.14 東京地下鉄副都心線千川駅
by borituba | 2008-08-02 10:40 | てつどう