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今年のローレル賞

今年のローレル賞戦線は予想通り激戦になりました。
大手私鉄の車両の世代交代が本格的になり、ここ数年各社とも意欲的な新型車両をデビューさせています。また、エコロジーの時代を背景とした路面電車の復権に伴い、岡山、広島、長崎、熊本などの路面電車が健闘しています。
そんな中、今年はブルーリボン賞の方をJR富山港線を廃止して一部の軌道を流用した富山ライトレールの「ポートラム」が路面電車として初めて受賞し、ローレルのほうはどうなるかと思われました。
そして、結果としては西鉄3000系電車とJR東日本のE233系電車が受賞しました。
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2007.1.26 中央本線高円寺駅
E233系は中央線で長らく活躍した201系の置き換え用として開発されました。201系がチョッパ制御車両として省エネ効果が高かったため、他線区に比べ置き換えが後回しとなっていましたが、デビューから四半世紀を超え、またさらに省エネ度の高いインバータ制御への転換が進んだためについに交代となったのです。
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2007.2.16 中央本線西八王子駅
E231系などの新世代通勤車で培ったノウハウを生かした故障に強く(車両故障によるダイヤ混乱は中央線の長年の悩みのタネでした)、乗客の居住性にも配慮した車内などに加え、白・黒・銀・オレンジがうまく調和したデザインは無表情になりやすい近年のステンレス車両の中にあって「イイ顔」になっています。さしずめ「イケメン電車」と言えましょうか。
E233系は車内のデザインも斬新で、このあたりも高い評価につながりました。
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2007.1.26 E233系車内
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2007.1.26 E233系車内
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2007.2.16 中央本線西八王子駅
by borituba | 2007-07-17 21:01 | てつどう