2007年 07月 09日
シリーズ:栄光のブルーリボン賞-9
平成6(1994)年に関西国際空港が泉州沖の大阪湾上に開港し、アクセス路線として高速道路と鉄道路線が整備され、JRと南海が新線を建設して乗り入れました。同時に南海は新型特急車両を導入することになり、製造されたのが50000系です。
50000系は、南海では初めて内外のデザインを建築家に依頼。凹凸のない丸みを帯びたデザインに丸い窓。全体に飛行機のイメージを取り入れたフォルムに「鉄人28号」とあだ名される球体と大きなスカートを組み合わせた独創的な前面はインパクト絶大。色は深みの強い青一色で、(当時)日本初の海上空港ということで「空と海」を同時に表現しています。また、「速い」という意味のドイツ語から採られた「ラピート」という愛称もつけられました。
現在は途中新今宮・天下茶屋・泉佐野・りんくうタウンのみ停車の「ラピートα」と、堺・岸和田にも停車の「ラピートβ」の2本立てで、関空と大阪を結んでいます。