2007年 07月 03日
シリーズ:栄光のブルーリボン賞-3
これを機に、東京と房総半島を結ぶ特急を運転することになりましたが、従来の両国駅は手狭な上に不便であったので、横須賀線との直通運転のために地下線でつながった東京駅へ乗り入れることになりました。
しかし、それまでの特急車両は地下区間の走行を想定しておらず、新しい車両を製造することになりました。
こうして開発されたのが183系です。それまでのボンネット型から大幅に切り詰めたショートノーズとなり、地下線用車両のA-A基準を満たすため貫通扉が付けられました。
こうしてデビューしたこの車両は、その後房総用だけでなく、長く国鉄の特急車両の標準タイプとして、さまざまなバリエーションが作られました。上越方面の「とき」、松本方面の「あずさ」用の寒冷対策型、碓氷峠越えの設備を積んだ189系(横軽対策車は別形式になったため)、交直流タイプの485・489系などは増備車からはこのスタイルになりました。
以前はこの顔の車両が日本中を走っていましたが、今はホリデー快速などの臨時や、修学旅行などの団体用として残るのみになっています。また、交直流の485系にはジョイフルトレインに改造されたり、昨日ご紹介した東武線乗り入れ特急用に大幅に改造されたものもあります。