花電車

都電が東京都心を網の目のように闊歩していた頃、国家的イベントがあると、花電車というものがよく走ったものでした。
花電車は、パレードのフロートのようにデコレーションした電車で、狭義には事業用の車両(電動貨車など)を使用したもの(当然客扱いはできない)を言うようですが、一般には一般車をデコレーションしたものも含むようです。
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2007.5.31 都電荒川線荒川車庫前電停
父の話では、東京の花電車のハイライトは昭和15(1940)年の皇紀2600年の時だったとのことですが、以前祖母から聞いた話では、昭和3(1928)年の御大典の時のほうがもっと華やかだったそうです。
戦後では、昭和34(1959)年の皇太子(現天皇)ご成婚や、昭和39(1964)年の東京オリンピックの時にも運転されましたが、その後は都電が相次いで廃止されたため、「さよなら運転」の花電車が何度か走ったのを最後に、都心から花電車は姿を消しました。
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2007.5.31 都電荒川線荒川車庫前電停
唯一残った荒川線では、ホームかさ上げなどのリニューアルの完成記念で走ったのを最後に(廃車された6000形の車体を切り取って製作した)、事業用車両がなくなったこともあって花電車は姿を消しましたが、新型9000形デビューを記念して、7000形の7001・7010号車の2両が往年の花電車を模したラッピングを施して走っています。
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2007.5.31 都電荒川線東池袋四丁目電停
咲き始めた紫陽花の傍らを花電車ラッピング車が行き過ぎていきます。
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2007.5.31 都電荒川線向原-東池袋四丁目間
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by borituba | 2007-06-01 22:19 | てつどう