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シリーズ:ローレル賞の系譜-7

京急は、あれだけ名車を輩出していながら、なぜかローレル賞にはあまり縁がなく、京急の最高傑作1000形も、京急としては革命的な車両だった1500形も、新世紀スタイルの先駆けであった2代目600形も、「戦慄の旋律」2100形も、ローレル賞は獲れませんでした。
そんな中で、唯一ローレル賞ウィナーになったのが、京急の中では最も地味な「普通車一代」800形(第19回・1979年)であることは意外な感じがします。
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2006.4.21 京浜急行電鉄本線新馬場駅
800形は、1000形以来の新車として1978年デビュー。京急初のチョッパ制御、ワンハンドルマスコン、電力回生ブレーキ車両として、私鉄最高レベルの高い加減速性能を実現。普通列車に特化した性能は、120km/hで爆走する品川-横浜間の快特の邪魔にならず、かつある程度の速達性を維持できる「逃げ切る普通」としてそのスペックを存分に生かしています。
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2006.3.8 京浜急行電鉄本線品川-北品川間
デビュー当初は吊掛け車両の置き換えのために盲腸線時代の空港線で活躍。空港線の延伸に伴って3両固定編成から6両固定編成に組み替え、現在は早朝・深夜の特別な運用以外は本線普通専用と言ってよく、今も快特の隙間を埋めるように軽やかに各駅を巡っています。
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2006.3.28 京浜急行電鉄本線新馬場駅
by borituba | 2007-03-19 22:20 | てつどう