新馬場原色電車名鑑-4

京急600形は、2代目(初代は400形に改番された)がクロスシートの快特専用車として有名でしたが、2000形の登場で昭和61年に引退。それから8年後、この名車の栄光の番号を受け継ぐ実に3代目の600形が登場したのです。
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2006.3.28 京浜急行電鉄本線新馬場駅
先代にならい、3代目は3扉でありながらオールクロスシートという、当時としては破格の装備でデビューしました。ラッシュ時の立席スペース確保のため2人掛けシートの通路側を収納できる「ツイングルシート」を採用しましたが、構造が複雑で故障も多く、他社線区では使用不可能だったため、現在では2人掛けに固定されています。また、さすがに通勤用としてはオールクロスでは厳しいのか、ロングシート化された編成があり(606、608編成)、今後進行しそうです。
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2006.3.28 京浜急行電鉄本線新馬場駅
600形は、それまでの京急のフォルムを一新する「新京急スタイル」の第1号になります。京急車両の代名詞と言っても過言でなかったアンチクライマーを廃止。京阪や阪神の車両を髣髴とさせる上部左右端の2灯と、それまでのどの車両とも違う斬新でスタイリッシュな車両となりました。このスタイルはその後、2100形、N1000形と受け継がれ、21世紀の京急の「顔」として定着しつつあります。
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2006.9.5 京浜急行電鉄本線新馬場駅
600形といえばなんといっても606編成「青京急」です。この編成は昨年3月から青一色に塗装され(N1000形はラッピング)、KEIKYU BLUE SKY TRAINの第1号としてデビューしました。同時にロングシート化されてしまったのが残念ですが、赤のイメージがあまりに強い京急の中にあって、2100形の2157編成と共に一際目立つ存在です。ただ、運用が非常に読みづらいのと、成田から三崎口までのネットワークのほとんど全てに顔を出すフットワークのよさで、遭遇率が低く、私も画像のゲットに大変苦労しました。
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2006.7.13 京浜急行電鉄本線新馬場駅
革新的な車両である600形には、見えないところにも面白い機能があります。京急は検査・試験用車両を持っていません。軌道試験は事業用車を使いますが、架線の検査は営業中に行なっています。この605編成には観測機が積まれており、快特として走りながら検査を行うことができるようになっています。
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2006.3.31 京浜急行電鉄本線新馬場駅
600形は8両固定編成8本の他に、増結用として4両固定編成が6本あり、650番台の番号が付いています。こちらはパンタグラフがシングルアームになっているのですぐ区別がつきます。主に12連快特の増結のほか普通(ファンの間で「デラックス普通」と呼ばれる)にも入りますが、下の画像のように4連2本をつなげた8連で快特として走ることもあります。
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2006.4.14 京浜急行電鉄本線新馬場駅
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2006.9.5 京浜急行電鉄本線新馬場駅
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by borituba | 2006-09-15 23:08 | てつどう