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梅雨近し…4

千葉からは総武線快速と緩行を乗り継いで、秋葉原へやってきました。
昭和7年に総武線が両国-御茶ノ水間を延伸して、高架区間になりました。浅草橋から御茶ノ水にかけての高架は、日本初の本格的な高架区間として、工業遺産としても貴重なものになっています。高い高架をアーチ状のコンクリートの橋脚で支えた様子は、高層建築がなかった頃はさぞかし壮観であったことでしょう。
秋葉原駅は、当時の東京では画期的な2階建ての駅となりました。戦災でも上野駅舎などと共に破壊を免れ、現在に至っています。
昨年、つくばエキスプレス(TX)の開業に合わせ、駅は大規模に改装されました。それまで行き止まりだった電気街口が山手線の外側まで伸ばされて、改札が新設されてTXの入り口とつながりました。また、山手線のホームを経由しないと行けなかった総武線ホームに直接行けるようになりました。
それにより、総武線ホームの直下にコンコースが新設されました。いままでデッドスペースだったところを有効活用したわけですが、そこに姿を現したのがこの鉄骨です。
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2006.5.21
モダンなコンコースにいささか不似合いな無骨さですが、昭和7年から70年以上駅を支えてきた重みをたたえて静かに聳えていました。その脇を今日もたくさんの人々が通り過ぎていきます。
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2006.5.21
by borituba | 2006-05-25 21:33 | ふうけい