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ひっそりと消え行くもの

近頃は各社で電車の世代交代が進んで、馴染みの車両が消えています。それにつれて消えて行くものがあります。それが今日ご紹介する「アンチクライマー」です。
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2005.12.26 京浜急行新町検車区
アンチクライマーは本来は保安用の部品で、車のバンパーに当たる役目を持っています。衝突した時の衝撃を台枠に逃がして運転台がつぶれるのを防ぐためのものです。これがある電車はいかにも頑丈そうな感じがして「武骨」な印象を受けます。反対にない車両は、スマートな印象になります。
「あり」の代表はアンチクライマーの存在がシンボルにまでなっていた京急です。2000形までの車両には必ずついていました。
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2005.12.26 京浜急行電鉄本線横浜駅
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2005.7.21 京浜急行電鉄大師線京急川崎-港町間
もう一つ「あり」の代表がJR(国鉄)113系。今残っている東京口の湘南色はステップ兼用といっていい1枚羽根です。
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2005.12.1 東海道本線川崎-横浜間(京浜東北線新子安駅)
一方、千葉口のスカ色のなかにはなんと4枚羽根の車両があります。
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2005.12.13 内房線本千葉駅
「なし」のほうの代表もこれまた京急。2代目600形以降は「なし」派に転向しました。もともと独自の保安態勢で衝突事故が非常に少ない京急ではもはや無用となったのでしょうか。
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2005.11.4 京浜急行本線品川-北品川間
「なし」の代表をもう一つ。小田急は鋼製車両の5000系、9000系を含めて「なし」派です。これも沿線の雰囲気に合わせているのでしょうか。
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2005.10.3 小田急電鉄小田原線参宮橋駅
by borituba | 2005-12-27 23:23 | てつどう