ご近所に眠る…

昨日通院の途中、ふと思い出して立ち寄りました。
d0044222_12201299.jpg
2012.10.27
ここは家から20分ほど歩いたところにある板橋区立の公園。地元では「交通公園」の名で親しまれています。園内は模擬街路のようになっていて、自転車やゴーカートで道路を走って、信号や踏切などを通りながら交通ルールを学べるようになっています。
そういう公園の性格を反映して、ここには役目を終えて引退した都バス車両と、都電の車両が置かれています。
都電の車両は私が物心ついたころからありました。母や祖母に手を引かれてこの公園を訪れると、都電の車両の周りで遊んだものでした。
当時は3枚窓の車両が置いてあったのを憶えています。多分6000形かもっと古い形の車両だったと思います。その頃は所謂「電車図書館」で、中は本棚になっていて、子供たちがシートに座って本を読んでいました。そのためか台車がなく、台車を模ったコンクリートの土台の上に車体だけが乗ったいわば「だるまさん」じょうたいでした。
いつしか時は流れ、老朽化した車両は撤去されて電車図書館もなくなりました。しかし、電車のある公園の看板を下ろすことなく、当時荒川線を引退した車両がここにやってきたのです。
d0044222_12433268.jpg
2012.10.27
この車両は荒川線リニューアルと同時に行われた大車両更新のときに更新対象車からもれて引退した1両で、今荒川車庫の「都電おもいで広場」にある「学園号」とともにスクラップを免れてこの公園に静態保存されています。
この車両は、ワンマン化、ステップ撤去・かさ上げ改造は受けていますが、その他は製造当初の姿をとどめています。その最大の特徴がこの「バス窓」です。
d0044222_12502426.jpg
2012.10.27
側面窓上部がHゴム支持の固定窓になるスタイルは、当時のバスがよく採用しており、昭和30年代後半の鉄道車両、ことに路面電車やディーゼルカーにおけるトレンドとなり、当時はとてもカッコよくモダンに見えたものです。
d0044222_12583678.jpg
2012.10.27
遊戯施設ではなく、保存車両として置かれているので、中もそれほど荒れておらず、運転台もわりとキレイに残っています。案内板を見ると、昭和37年製造なので今年で50歳ということになります。
d0044222_1323935.jpg
2012.10.27
d0044222_1332040.jpg
2012.10.27
d0044222_1342066.jpg
2012.10.27
引退から四半世紀を超え、屋根のない野外で雨ざらしのため外側の塗装はかなり褪せ、一部剥落してしまっています。ここで末永く余生を送るためにも再塗装や屋根の設置などメンテナンスして大事にしてあげて欲しいですね。最後に「生き残って」最近まで走り続けた大更新後の姿を貼っておきます。この姿の車両は根津と池之端の間の不忍通り脇に軌道敷の一部と共に保存されていますが、まだ未訪問なので近い内に訪ねたいと思います。
d0044222_13163260.jpg
2009.4.29 都電荒川線町屋駅前
[PR]
by borituba | 2012-10-28 17:16 | てつどう