2010年 05月 21日
4月の鉄活動から:ふと思いついて…新子安(2)
新子安でのホントの狙い目は211系でした。
211系は1985年(昭和60年)デビュー。昭和最後の近郊型電車です。それまでの鋼製車両113系を大幅にモデルチェンジ、ステンレスの車体に当時流行の「黒顔」を取り入れた前面で、電力回生ブレーキの使用のためには効率のよい抵抗制御ベースの界磁チョッパを採用するなど省エネ面に配慮した仕様になっており、当時の流行である「省エネ電車」の代表格でした。
同じ省エネ車両でありながら、鋼製車両の201系は早々に引退してしまいましたが、211系は劣化が少ないステンレス車体ということで、現在もE231系とともに主力として活躍中です。
しかし、デビューから四半世紀に達して、東海道の主力を張るにはそろそろ先が見え始める頃、とにかく元気なうちに記録に留めておきたい車両になってきました。
一方こちらはいつまで活躍が見られるかそろそろ動向が気になり始めた185系です。デビューは211系よりさらに古い1981年(昭和56年)、来年にはデビュー30年になります。思えば私が高校生の頃から東京~伊豆を走り続けていることになります。今では更新改造で大幅に居住性が改善されていますが、デビュー当初は特急から普通までの汎用車両として開発されたため、かつては「史上最低の特急車両」などと陰口をたたかれたものでしたが、よくがんばってきたものだと最近では妙にいとおしく思えます。