2009年 08月 03日
7月の鉄活動から:新京成(2)・800形追跡(前半)
昭和46年(1971年)、それまで親会社京成の「お下がり」を使っていた新京成が悲願の純自社発注による完全新造車のデビューにこぎつけました。デザインは京成3300形に準じた前面貫通・3枚窓ですが、部品流用は一切していません。これが現在新京成最古参の800形です。
ご多分にもれずこの800形も引退秒読みで、すでに後継のN800形(京成2代目3000形と同型)がデビューしています。こうして出会ったときにしっかり撮っておかねばなりません。
そこで急遽予定を変更してこの800形に乗って、適当な駅で折り返しを狙うことにしました。
「シュッ」という鋭い音とともにドアが閉まり、カーブだらけのタフな線形をウネウネと通りながら、一つづつ駅に停まっていきます。ドアが開く時には逆に「プシャーッ」という凄まじい音がして、いかにも昭和の電車の風情がただよいます。
結局松戸に近い五香まで乗って、ここで折り返しを待ちます。乗ってきた列車の後追いです。
ほどなくもどってきた800形です。ここでは上下離合するので、松戸ゆきにカブられそうでしたが、上下線の線路が離れているのでギリギリセーフ。撮ったと同時に飛び乗ります。
800形は新京成の近代化前のデビューであるため、編成の基本は4連でしたが、北総との乗り入れを機に2編成繋げた8連となり、冷房化改造時に中の運転台を撤去して付随車化して8両固定編成になりました。機器を外してカバーをつけただけの簡易的な改造で、先頭車だったころの面影が色濃く残っています。
ちょうど中間くらいの北初富で途中下車。ここで折り返しを待つことにします。