スーザのあとはやはり今日が命日のコダーイ・ゾルターンを聴いております。

コダーイの作品は吹奏楽者にとっては「ハーリ・ヤーノシュ」、近年では「孔雀変奏曲」ということですが、合唱を能くするみなさまには今も合唱コンクールでよく出る「ミサ・ブレヴィス」など合唱の難曲のイメージが強いでしょうか。

そんな中、吹奏楽者のあっしとしてはまずはここから、ということになります。
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コダーイ・ゾルターン:
組曲「ハーリ・ヤーノシュ」
ガランタ舞曲
ハンガリー民謡「孔雀」による変奏曲
ロンドン交響楽団
ケルテス・イシュトヴァーン(指揮)
やはりこの3曲から入ります。コダーイの代名詞であるハンガリー民謡をモダンなサウンドで再構成した傑作です。不慮の事故で夭逝して今だにその死が惜しまれているコダーイ門下のケルテスの貴重な記録としても素晴らしい演奏です。

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ハンガリー詩篇 Op.13
コズマ・ラヨシュ(テノール)
ブライトン・フェスティヴァル合唱団
ワンズワース・スクール少年合唱団
ロンドン交響楽団
ケルテス・イシュトヴァーン(指揮)
声楽の作品からは1923年のブダペスト50年祭のために作曲され、出世作でもある「ハンガリー詩篇」を聴きます。ハンガリー民族の苦難と栄光を称える讃歌ですが、当時独裁政治による圧政の下に苦しむハンガリー国民を鼓舞し、独裁政権へのブロテストを裏に秘めた力強い合唱の名曲で、ここでもケルテスの素晴らしいアンサンブル捌きが光っています。
# by borituba | 2017-03-06 22:45 | おんがく | Comments(0)

今日は「マーチ王」ジョン・フィリップ・スーザ忌です。

今宵は吹奏楽者のあっしが40年来聴き続けてきたスーザのマーチ集を聴いております。
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「海を越える握手~世界のマーチ集」
ジョン・フィリップ・スーザ
海を越える握手
アメリカ野砲隊
雷神
ワシントン・ポスト
キング・コットン
エル・カピタン
星条旗よ永遠なれ
~その他世界のマーチ20曲
イーストマン・ウィンド・アンサンブル
フレデリック・フェネル(指揮)
スーザの代表的なマーチ7曲を中心にした「マーチでめぐる世界一周」。スーザの作品はすべて、収められた20曲のほぼすべて吹いたことがあります。スーザの作品ではありませんが、アール・E・マッコイの「消灯」は長年フジテレビのスポーツテーマでした。フジテレビが使っていたのがこのアルバムの演奏です。次にご紹介するアルバムも含め、すべての曲を指揮者のフレデリック・フェネルが校訂した譜面による演奏で、フェネルの校訂譜は世界中の吹奏楽団で演奏されています。
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「サウンド・オフ!&スーザ・オン・レヴュー」
ジョン・フィリップ・スーザ
サウンド・オフ!
神秘の殿堂の貴族たち
サーベルと拍車
ザ・ピカドール
アワー・フリーテイション
士官候補生
ザ・インヴィンシブル・イーグル
ビュレット・アンド・バイヨネット
自由の鐘
旗手と騎手
ソリッド・メン・トゥ・ザ・フロント!
第7騎兵隊の栄光
ライフル連隊行進曲
ゴールデン・ジュビリー
ゴールデン・ジュビリー(別テイク)
ザ・グリディロン・クラブ
ニュー・メキシコ
セスク-センテニアル・エクスポジション
黒馬騎兵部隊
カンザスの山猫
マンハッタン・ビーチ
名誉の砲兵隊
ザ・ナショナル・ゲーム
アメリカ海軍の栄光
「海を越える握手」に収められた7曲を除いたスーザの代表的マーチを集めた2枚のアルバムを1枚のCDにまとめたものです(「ゴールデン・ジュビリー」が2曲入っているのはそのためです)。LP時代から楽隊のコンサートのデモテープとしてとにかくお世話になりました。記憶をたよりに数えてみると実に20曲吹いています。中では中学時代のアメリカ演奏旅行で演奏した「神秘の殿堂の貴族たち」と、15歳から30年過ごした楽隊のコンサートで締めに必ず演奏した「名誉の砲兵隊(螢の光行進曲)」があっしにとっては忘れることのできない作品です。

2枚ともあっしの吹奏楽者としての原点で、スーザの楽しさと凄さにどっぷり浸ることができる名盤中の名盤です。
そしてイーストマン・コダック社製の35ミリフィルムを使用した録音は、50年以上前の録音とは思えない鮮度で、スーザのダイナミックなマーチの魅力を余すところなくとらえていて、録音技術史的にも貴重な記録です。
# by borituba | 2017-03-06 20:43 | おんがく | Comments(0)

今日は友人が出演のコンサートを聴きに東村山まで行くということで、せっかくなのでカメラを持って早く出かけて道々の駅で西武の車両を撮りながら向かいました。
最初に降りたのは東久留米。上下の列車を狙いましたが、さっそく赤西武が来てこれは幸先いいと思いましたが、その後はメトロ7000系が来たくらいでさっぱり妙味がなく、先に進んで以前撮ってなかなか面白かった秋津で撮ることに。
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秋津ではさっきと打って変わって抜群の妙味に。赤西武、ライオンズ号、元きゃりーちゃんの9000系特別車トリオの揃い踏みにレッドアロークラシックに2代目999号に52号、とどめに40000系試運転…と、話題の車両が全て撮れました♪
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その他ヘッドマーク付きや前パンなど妙味ある車両がたくさん来て大満足。最後にメトロ7000系をしっかりゲットして撮了しました♪
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# by borituba | 2017-03-05 22:41 | てつどう | Comments(0)

この春は昭和の電車が続々引退する「別れの春」のようです。
先日引退した京成3500形未更新車、
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3月には小田急ロマンスカーLSE7000形、
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都電荒川線7000形、
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北総鉄道9000形が引退、
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4月のダイヤ改正で東武6050系が浅草口から撤退…
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一時代を築いた車両たちが相次いで思い出の彼方へと走り去っていきます。
そのうち2月26日と今日3月1日の2日間都電荒川線を訪ねました。7000形とその車体をリサイクルした7700形を比較しやすいように飛鳥山の歩道橋の上から狙いました。
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しかし、残り8両といっても実際にはもっと減っている印象で、2日とも旧塗装復刻の7001(26日)と7022(1日)しか出ていませんでした。
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今日は荒川車庫に様子を見に行きましたが、7001はスタンバイでお昼寝、その奥に7002が休車になっていました。7022が丁度入庫してしまい、
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「今日もダメか」と思いましたが、ほどなく出庫して早稲田に向かったので、
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レトロ君9000形も出ていたので飛鳥山に移動して狙い撃ちしました♪
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# by borituba | 2017-03-01 22:11 | てつどう | Comments(0)

今日はイギリス音楽の二人の偉大な作曲家のお縁日です。
一人はジョージ・フレデリック・ハンデルの誕生日、もう一人はサー・エドワード・エルガーのこちらは命日です。

ハンデルは日本ではドイツの作曲家と認識されていますが、20代でイギリスに移住し、代表的な作品の大半はイギリスでイギリス人のために書かれました。実際イギリスではヘンリー・パーセルと並ぶイギリス音楽中興の祖とされています。
ハンデルは1685年生まれ、大バッハと同い年です。バッハにくらべハンデルの音楽はなにかスコーンと突き抜けたような、雲ひとつない青空のような明るさがあります。
今日は誕生日ということで、ことに明朗で祝祭的な音楽を聴いて寿ぐことにしました。
水上の音楽
ラ・グランデ・エキュリー・エ・ラ・シャンブル・ドゥ・ロワ
ジャン=クロード・マルゴワール(指揮)
フランスの団体による明るく典雅な演奏。
王宮の花火の音楽
特別編成のウィンド・アンサンブル
サー・チャールズ・マッケラス(指揮)
ロンドン中のオーボエ・ファゴット奏者をかき集め、初演の編成と演奏を再現した空前絶後の録音。
オルガン協奏曲集
サイモン・プレストン(オルガン)
ザ・イングリッシュ・コンサート
トレヴァー・ピノック(リーダー)
オペラやオラトリオなど劇場での仕事が多かったハンデルですが、器楽音楽も数多く遺しました。中でも祝祭的な作品であるオルガン協奏曲をイギリスを代表する古楽演奏家の演奏で楽しみましょう。
フルートとハープシコードのためのソナタ集
ジャン=ピエール・ランパル(フルート)
ロベール・ヴェイロン=ラクロワ(ハープシコード)
フルートの歌心を存分に活かした素晴らしく愛らしいソナタを、名人ランパルの自在な演奏で楽しみましょう♪
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一方、今日が命日のエルガーは、近代イギリス音楽の中興の祖として、ハンデルから約2世紀後に登場しました。ビクトリア女王時代から第1次大戦直前までのイギリス音楽の精神的支柱として活躍しましたが、晩年最愛の夫人に先立たれ、その追憶として書いたチェロ協奏曲を最後に筆を折り、第1次大戦の暗い世相もあって表舞台から去ってしまいました。
そんなエルガーの命日ということで、明るく気品のある作品と暗く内省的な作品のいくつか を聴きました。
交響曲第1番
フィルハーモニア管弦楽団
ベルナルド・ハイティンク(指揮)
ソスピリ
弦楽のためのセレナード
シティ・オブ・ロンドン・シンフォニア
リチャード・ヒコックス(指揮)
エニグマ変奏曲
ロンドン・フィルハーモニー管弦楽団
サー・ゲオルク・ショルティ(指揮)
行進曲「威風堂々」(全5曲)
ロンドン交響楽団
サー・アーサー・ブリス(指揮)
序曲「コケイン(ロンドンの下町)」
ロンドン・フィルハーモニー管弦楽団
サー・エイドリアン・ボールト(指揮)
チェロ協奏曲
ジャクリーヌ・デュ・プレ(チェロ)
ロンドン交響楽団
サー・ジョン・バルビローリ(指揮)
気がつくと、すべてイギリスの団体の演奏で聴いていました。やはりエルガーは「イギリス音楽の父」なんですね♪
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# by borituba | 2017-02-23 22:41 | おんがく | Comments(0)

こんばんや。
今宵はふと思いついて池袋のユニオンで仕入れてきたオーマンディ/フィラデルフィア管のブラームス交響曲全集を聴いております。
オーマンディだしフィラデルフィアだし、お気楽微温湯なブラームスだろうなとタカをくくってましたが、聴いてみてビックリ。

とにかく徹頭徹尾のイン・テンポ。煽りもルバートも全くと言っていいくらいナシ、テンポは速すぎず遅すぎず…え、これって朝比奈じゃん?とにかくフルトヴェングラーやクナッパーツブッシュとは対極の、朝比奈やザンデルリンクやヴァント、今日訃報が走ったスクロヴァチェフスキーに近い手堅いアプローチ。それはまるで余計な味付けをせず素材の味わいを活かしたお料理のようです。
そしてオーケストラがめちゃくちゃ上手い!アンサンブルが素晴らしいのは言うに及ばず、イン・テンポの中でのカンタービレ、音抜けがよくメリハリの利いた明るい管楽器の響き、内声までよく鳴 った芳醇な弦、重心の低い安定したハーモニー。
とにかく素晴らしく見通しと運びのよい演奏で、一気に4曲聴いても全くもたれないのです。
そしてなにより素晴らしいのはロマン主義音楽としての「華」があることです。オーケストラの語り口と持ち味をフルに引き出した見事な演奏です。

とにかく騙されたと思って一度聴いてみてください。オーマンディとフィラデルフィア管へのイメージが一変すること請け合い。オススメします♪
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# by borituba | 2017-02-22 23:05 | おんがく | Comments(0)

このところ作曲家や音楽家の命日が続いていましたが、今日は誕生日のご紹介です。

今日は地味ながらフランス音楽の歴史的には重要な二人の作曲家の誕生日です。
一人はレオ・ドリーブ(1836-1891)。19世紀中盤のロマンティック・バレエとオペラ・コミークの中心的作曲家です。ビゼーとほぼ同世代ですが、ほぼほぼ舞台作品の作曲に特化した作曲家人生のためもあって、その作品はフランス以外ではあまり上演されず、バレエでは「コッペリア」、オペラでは「ラクメ」が有名なほかはあまり知られていません。
しかし、「コッペリア」と「シルヴィア」の組曲は日本では吹奏楽編曲版が有名で、コンサートやコンクールでもよく出ます。
また、オペラ作家であったので、コロラトゥーラ・ソプラノを好み、「ロシニョール」「カディスの乙女」というコロラトゥーラ・ソプラノの貴重なレパートリーになっている歌曲を書いています。
今宵はこういう曲をやらせたら天下一品のオーマンディとフィラデルフィア管で「コッペリア」「シルヴィア」を、「カディスの乙女」をコロラトゥーラの名手グルベローヴァで楽しみます♪
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そしてもう一人はシャルル=マリー・ヴィドール(1844-1937)。優れたオルガニストでもあって、作品の大半がオルガン曲であるため、日本ではあまり知られていない作曲家ですが、フランクからメシアンへと連なるフランスの近代オルガン音楽の伝統を支えた一人です。ヴィエルヌとデュプレという二人の近代オルガン音楽の中興の祖を育て(そのデュプレの弟子がメシアン)、中でもオルガン音楽に「交響曲」という概念を持ち込んだということが最大の功績で、9曲の「オルガン交響曲」はいずれも力強さに満ちた傑作です。今宵はオルガン交響曲を中心に聴きどころをコンパクトにまとめたオルガン作品に定評のあるナクソスならではの一枚を楽しみます♪
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# by borituba | 2017-02-21 22:20 | おんがく | Comments(0)

今日は武満徹忌です。

先日新日本フィルで井上道義さんによる武満プログラムを聴いて以来折りに触れては手持ちの音源を引っ張り出して聴いておりましたが、今宵はやはり武満ナイトということで聴いております。
手持ちの音源ではやはり「ノヴェンバー・ステップス」が一番多いです。琵琶・尺八はすべて鶴田錦史/横山勝也両師。
①新日本フィルハーモニー交響楽団
井上道義(指揮)
初演から10年後の1977年の録音。当時新進気鋭の井上さんによる丁寧に造り上げられた演奏。
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②NHK交響楽団
岩城宏之(指揮)
1984年7月13日のサントリーホールでのライヴ。この曲を世界中で演奏して世に広めた岩城さんの決定版的な名演。鶴田・横山両師も円熟の極み。ちなみにこの録音が一番演奏時間が長くなっています。
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③サイトウ・キネン・オーケストラ
小澤征爾(指揮)
サイトウ・キネン発足直後の1989年、ベルリンでの録音。この曲が現代の古典として定着したことがよくわかる見通しのよい演奏。それまでに比べ洗練された分若干あっさり目の演奏。
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そのほか先日聴いた「カトレーン」「鳥は星形の庭に降りる」をはじめ、晩年の「調性の海」時代の「系図」「マイ・ウェイ・オブ・ライフ」などなど手当たり次第聴きました。「マイ・ウェイ・オブ・ライフ」は、1996年の武満逝去直後のサイトウ・キネン・フェスティバルで追悼演奏されたときの録音ですが、フェスティバルの公演のライヴはテレビ中継されて、曲が終ったときに小澤さんがそのまま泣き崩れてしまったのを今でも覚えています。優しい響きが胸に沁みました。
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ピアノ曲やギター曲も素晴らしいです。先日聴いた「リタニ」を藤井先生の録音で、そして武満ナイトの締めには昨年柴田奈穂さんのライヴで初めて触れて感激した「小さな空」を鈴木大ちゃんと渡辺香津美さんの絶妙のコラボで♪
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# by borituba | 2017-02-20 23:03 | おんがく | Comments(0)

昨日と今日のライヴ

昨日今日と音楽イベントとライヴを楽しみました。
昨日はくらきこ音楽祭@松本記念音楽迎賓館。
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会場は世田谷区の岡本町。成城学園前駅からバスで約20分という23区の最果ての地のようなところ。パイオニアの創業者の邸宅を開放した音楽イベント施設です。二子玉川をのぞむ台地の上にあり、庭にはしだれ梅が咲いていました。
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音楽祭はくらきこ所縁の音楽家によるミニコンサートやアマチュアメンバーによる演奏発表、オーディオ鑑賞会が行われ、談話室では会員が山梨県から出張の工房STANGELさんの山梨県産の材料でつくるオーストリアの郷土菓子とおいしいコーヒーを楽しみつつ音楽談義に花を咲かせています。
あっしは根岸一郎さんによる「伊福部昭の団体歌」と根岸さんに加え福田美樹子先生と平井裕子さん、市川景之さん、坪井ユキさんという豪華なメンバーによる本寸法のフランス歌曲を楽しみました。伊福部昭の団体歌は大概伊福部作品を聴き倒しているあっしも初めて触れるものですが、こういう歌でも伊福部昭はやはり伊福部昭です。伴奏音型は基本重厚なオスティナートで、校歌とは思えない荘重な音楽。マイナーコードの歌もあり、アップテンポにしたら伊福部マーチに、スローテンポにしたら東宝特撮映画のエンディングのような「滅びの美学」のような伊福部ワールドの歌ばかりでした。
フランス歌曲は以前より定評のあるみなさまによる本寸法の歌で何度聴いても素晴らしいです。市川さんによる丁寧な解説もいつもながら楽しいです。
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そのあとは会員のみなさまとの音楽談義を楽しみましたが、CD交換会もあり、クレーメルのピアソラ集と来月楽しむ予定の「ブエノスアイレスのマリア」のCDを手に入れました♪
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そして今日は四季に一度のお楽しみになった柴田奈穂さんの弦楽四重奏ユニット@大塚GRECOでした。
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今回は今まで演奏してきたメンバーのオリジナル作品の中で好評だった曲とピアソラの「タンゴのための四人」と「タンゴ・バレエ」の再演でしたが、昨秋の前回からさらにアンサンブルが練れてきて、良い意味での「遊び心」の感じられる楽しいライヴでした。次回は5月、またさらに進化したアンサンブルに期待や大で今から楽しみです。終演直後に吉例で撮っていただきました♪
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# by borituba | 2017-02-19 22:57 | おんがく | Comments(0)

今日は尾高尚忠忌(1951)です。

40歳の若さで早世したため、また比較的保守的な作風であったため、今やその業績は忘れられかけていますが、遺された作品はいずれも生気に満ちた佳作であり、日本クラシック音楽の名曲として聴き継いでいきたいものです。

今宵は2つの協奏曲を聴いております。
まずは太平洋戦争末期の1944年に作られたチェロ協奏曲 Op.20です。戦時中の作品ということで、長らく埋もれた作品となっていましたが、この録音の独奏者岩崎洸によって蘇演されました。
私は以前、N響の定期公演で藤原真理さんの独奏、岩城宏之さん指揮でこの曲の演奏を聴いて、曲の瑞々しさと力強さに感動して長らく音源を探した思い出があります。
岩崎洸(チェロ)
日本フィルハーモニー交響楽団
若杉弘(指揮)
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もう一つはフルート協奏曲です。これは戦後常任指揮者をつとめていた新交響楽団(現在のNHK交響楽団)のフルート奏者だった森正からの委嘱を受けて小管弦楽と独奏のために書いた協奏曲をフル・オーケストラ用に改作したものですが、最後の1ページを残して急逝したため、門弟の林光によって完成し、林の姉で当時日本を代表するフルート奏者の林リリ子により初演されました。日本のフルート奏者の貴重なレパートリーとして定着しています♪
吉田雅夫(フルート)
NHK交響楽団
岩城宏之(指揮)
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# by borituba | 2017-02-16 23:00 | おんがく | Comments(0)

今日はナット“キング”コール忌でもあります。1965年ですから、今年でもう52年になります。亡くなって半世紀以上にもなるのに、今だに聴き継がれているのは、やはり思いのこもった優しい歌心がいつの世も人の心を慰めるのでしょう。

わけても「モナリザ」「アンフォゲダブル」「スマイル」「スターダスト」「ザ・クリスマス・ソング」がベスト5でしょう。この歌々に何度も慰め、癒されて今こうして生きています。

今宵は没後40年の2005年に編まれたベストセレクション「ザ・ワールド・オブ・ナット・キング・コール」を聴いております。偉大な歌心に感謝をこめて。
合掌。
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# by borituba | 2017-02-15 23:41 | おんがく | Comments(0)

今日2月15日はカール・リヒター忌です。
1981年ですから今年で没後36年になります。古楽全盛の今でも時代を超えて聴かれているのは、奏法とか様式とかを超えた「音楽の魂」が深く刻み込まれているからでしょう。

バッハの様々な作品の録音はすべて素晴らしいです。今宵は優れたオルガニストであったリヒターを偲びつつバッハのオルガン作品集を聴いております。

DGの「ORIGINAL」シリーズのアンソロジー3枚組です。1964年から最晩年の1978年までの録音が収められていますが、全体の白眉は1978年録音の下記の3曲です。

トッカータとフーガ BWV.538「ドーリア調」
コラール変奏曲「いざ来ませ、慈しみ深きイエスよ」BWV.768
バッサカリアハ短調 BWV.582

1970年代に入り、リヒターのバッハ作品の演奏はそれまでの造形的で手堅いアプローチから劇的でエモーショナルなアプローチに変化していきます。オルガン作品もスケールの大きなドラマティックな演奏になりました。また選ばれた作品もバッハのオルガン作品のなかでは規模の大きな劇的な作品で、特にBWV.768のコラール変奏曲は最大規模の、そして最大の難曲であり、オルガニスト、カール・リヒターの集大成というべき素晴らしい演奏です。

合掌。
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# by borituba | 2017-02-15 21:34 | おんがく | Comments(0)

今日は伊福部昭先生のご命日です。
今宵はやはり先生の作品を聴いております。

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伊福部昭 作曲家の個展
シンフォニア・タプカーラ(1954/1979改訂)
管絃楽のための「日本組曲」(1991)

新日本フィルハーモニー交響楽団
井上道義(指揮)

1991年9月17日のサントリーホールでのライヴ録音。先生の代表作「タプカーラ」と先生がまだ北大で林業を学んでいた19歳で作曲した処女作「ピアノ組曲」を58年後の1991年、77歳の先生によって大管弦楽にアレンジした「日本組曲」。このライヴが初演です。

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ミレニアム・ゴジラ・ベスト
1954年の「ゴジラ」から1975年の「メカゴジラの逆襲」にいたる15本の東宝特撮映画音楽の聴きどころを凝縮した一枚。先生は音楽の作曲だけでなくサントラの録音ではオーケストラを指揮されて、音入れ編集にも立ち会われていたそうです。
ということで、東宝特撮映画音楽集は、立派な「伊福部昭自作自演集」でもあるのです。

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SF映画の世界(part1)
「伊福部昭百年紀」で未だ再構成されていない最大の作品が1959年の「日本誕生」です。東宝がその持ち駒をフルに使った空前絶後のオールスターキャストの超大作。音楽も全編にわたるコーラスや和楽器の参加などスケールが桁違いです。これも先生が指揮されている自作自演サントラです。
# by borituba | 2017-02-08 21:45 | おんがく | Comments(0)

こんにちぱ!
こないだ年が明けたと思ったらもう二月、早くもあちこちから梅のたよりが聞こえてきました。
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今日は世田谷羽根木公園(梅が丘)にやってきました。
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まだ咲き初めということで、まだ咲いていない樹もありますが、早咲きの品種が白やピンクの花を付けています。梅は桜や桃に比べまばらに咲くので、接写を中心に撮ります。
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梅は曇天でもきれいですが、雲一つない冬晴れの青空にもよく映えます♪
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# by borituba | 2017-02-01 22:21 | はな | Comments(0)

今日は芥川也寸志忌(1989年)です。
今宵は先生が手塩にかけて育てられた新交響楽団のCDを聴いております。
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芥川也寸志forever
芥川也寸志:
交響管絃楽のための前奏曲(1947)
交響三章~トリニタ・シンフォニカ(1948)
交響管絃楽のための音楽(1950)
絃楽のための三楽章~トリプティーク(1953)
交響曲第1番(1955)
エローラ交響曲(1958)
えり子とともに(1949・毛利蔵人編曲)
煙突の見える場所(1953)
猫と庄造と二人のをんな(1956・毛利蔵人編曲)
赤穂浪士(1964)
八甲田山(1977)

新交響楽団
山田一雄(指揮・交響管絃楽のための前奏曲)
飯守泰次郎(指揮)

「交響管絃楽のための前奏曲」は伊福部昭門下で作曲を学んでいた東京音楽学校(現・東京藝術大学)時代の作品で、先生の在世中には演奏されず、没後1年後の新交響楽団の追悼公演で初演された「幻の処女作」。これはその貴重なライヴ録音です。
その他の曲は1999年7月にサントリーホールと田園ホール・エローラ(埼玉・松伏町)で行われた没後10年記念の連続公演のライヴ。私はサントリーホールの公演を生で聴いております。
サントリーホールでは「交響三章」から交響曲第1番まで、松伏町では「エローラ交響曲」と映画音楽が演奏されました。
すべて先生の代表的な作品で、先生所縁の新交響楽団が心のこもった素晴らしい熱演です。芥川先生の作品入門としてもお薦めします。
合掌。
# by borituba | 2017-01-31 23:07 | おんがく | Comments(0)