新馬場原色電車名鑑-9

今日は北総鉄道の車両をまとめてご紹介しましょう。
まずは北総鉄道の1期生、7000系です。「ゲンコツ君」の愛称で長年親しまれたローレル賞受賞の名車もついに残り1編成になってしまいました。近郊の中小私鉄でありながらここまで斬新で優秀なフォルムとスペックを持った車両を造った当時の北総開発鉄道の意気込みは凄いものでしたが、それが生かされた期間はあまりにも短かったのが残念です。まさに惜しまれての終焉となってしまいました。
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2006.3.28 京浜急行電鉄本線新馬場駅
その7000系を引退に追い込んだ「天敵」が新型7500系。帯の色が違うだけで、身も心も京成2代目3000系と同じです。京成はグループの鉄道会社(北総・新京成)も含めた車両の標準化に着手し、新京成にはN800系を、北総には7500系を「新標準車」としてデビューさせました。各社とも投入からまだ間もないため、完全に席巻するにはまだ時間がかかりそうですが、ベースの京成2代目3000系がなんとも妙味の薄いフォルムなので、いずれこの地域の鉄道風景がなんとも味気なくなってしまうのは間違いなさそうです。
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2006.3.28 京浜急行電鉄本線新馬場駅
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2006.4.14 京浜急行電鉄本線新馬場駅
現在の北総開発鉄道の小室以遠は、千葉ニュータウンの開発に伴って、住宅・都市整備公団が建設を担当し、北総開発鉄道が業務委託の形で営業を請け負っていました。ところが、行政改革のあおりで住宅・都市整備公団→都市基盤整備公団→都市再生機構と改組され、鉄道路線は「不良債権」として切り捨てられてしまいます。結局、京成が千葉ニュータウン鉄道という子会社を設立して受け皿となり、北総開発鉄道を北総鉄道と改称して営業を担当し、現在に至っています。
公団による延伸時に、7000系の増備を兼ねて造られたのが9000系(元2000系)です。足回りこそ7000系と共通設計ですが、前面はすっぱりした切妻となったため、フォルム的には後退したイメージになりました。公団時代には手入れが悪く、また褪色し易いグレーの帯の傷みが激しく、7000系よりみすぼらしい姿となり、現在でも全体にくすんだ感じになって、7000系より先に消えるのでは?などと噂されていました。整備が良くキレイな京急・京成・都営の車両に混じって9000系が来ると、なんだか気の毒になります。
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2006.3.28 京浜急行電鉄本線新馬場駅
公団は、延伸開業時に必ず新車を投入しました。9000系のデビュー(小室-千葉ニュータウン中央間開通)から10年かかって延伸工事が完成した印西牧の原までの開通時にデビューしたのが「C-Flyer」9100系です(のちに印旛日本医大まで延伸時に1編成を増備)。
フォルムは7000系の「く」の字が復活しましたが、全体に丸みを帯びたデザインで、「ゲンコツ君」とはだいぶ変わったイメージになりました。こちらも公団時代には前面を中心に褪色がひどく、哀れな姿になりましたが、京成グループ入りして整備され、だいぶキレイに戻りました。
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2006.4.21 京浜急行電鉄本線新馬場駅
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by borituba | 2006-09-30 21:06 | てつどう | Comments(0)

新馬場原色電車名鑑-8

今回は京急の「真打ち」2100形の登場です。
2100形は京急の創立100年記念車両として1998年にデビューしました。それだけに京急のこれまでとこれからをすべてつぎ込んだ気合の入った車両になりました。
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2006.3.28 京浜急行電鉄本線新馬場駅
名車2代目600形→2000形と続いてきたクロスシート快特車の伝統を受け継ぎ、オールクロスシート2扉、設計最高速度130km/h、丸みを帯びたスタイリッシュなフォルム。新しい車両でありながら無機質なイメージはなく、京急に乗るのが楽しくなるような素晴らしい電車です。
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2006.3.31 京浜急行電鉄本線新馬場駅
2100形といえば、発車時の「ドレミファ」インバータです。ドイツの「補聴器から戦艦まで」で知られるジーメンス社が開発したGTO素子VVVFインバータの「変調音変換装置」により、音階に近い音で不快感を軽減しています。これが聴きたくてわざわざSH快特をスルーして2100形を待つファンもいるほどです。
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2006.3.28 京浜急行電鉄本線新馬場駅
もう一つ2100形といえばこの編成、2157-64の第8編成です。600形606編成と共に全面青に塗装され「KEIKYU BLUE SKY TRAIN」として昨年6月から走っています。ロングシート化された606編成に比べ、車内はそのままの2157編成は京急の「エース中のエース」として輝いています。2100形は地下鉄対応ではありますが、編成数が少なく、運用が難しいため現在原則泉岳寺以遠には行かないので、成田から三崎口まで運用される606編成に比べ本線での遭遇率は高いです。
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2006.7.13 京浜急行電鉄本線新馬場駅
2100形もデビュー当初は黒幕です。デビュー当初から駅名をフル表記したスタイルでした。これも近年「新白幕」に変更が進んでいます。
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2006.4.14 京浜急行電鉄本線新馬場駅
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2006.4.14 京浜急行電鉄本線新馬場駅
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by borituba | 2006-09-29 22:31 | てつどう | Comments(0)

新馬場原色電車名鑑-7

原色電車名鑑、今日は800形です。
1000形狙いの撮影では、どうしても敵役になってしまいますが、思えば800形は1000形快特・特急が快調に飛ばせるために作られたわけですから、敵役扱いはいささか気の毒というものでしょうか。
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2006.3.28 京浜急行電鉄本線新馬場駅
昭和53年デビューの800形は、吊り掛け車両の置き換えを目的に、最初から本線の普通・急行用として開発されたので、当初は3両固定編成でデビューしました。これは梅屋敷駅がホームの前後が踏切で、4両分しか有効長がないための措置でした。また、車両番号が編成番号を兼ねる方式(編成毎に例えば801-1~3のようになっている。京急では他に現600形がその方式)が初めて採用されました。
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2006.9.5 京浜急行電鉄本線新馬場駅
後に全て6両固定編成に変更になり、3両固定編成は中間電動車を増備したり、2編成を組み合わせたりしました。そのため、初期の10編成は5編成にまとめられ、品川方と横浜方で3両づつ車両番号が違っています(横浜方が番号が若い)。また、700形、1000形冷改車が全滅しているため、分散型クーラーを載せているのは800形だけになりましたが、編成によっては先頭車以外は集約型に載せ替えている編成など、バリエーションがあります。トップナンバーである801(&802)編成は、旧3両ユニットの中間だけ集約型になっていて、分散型が4両と、一際目立つ編成です。
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2006.4.21 京浜急行電鉄本線新馬場駅
現在ではほとんど本線普通として活躍していますが、空港線がまだ海老取川を越えていなかった盲腸線時代、400形に代って長らく主役として活躍していました。800形は、黒地に白抜きの幕(いわゆる黒幕)を採用した最初の形式で、その後先輩の700・1000形は勿論、後輩の1500形以降N1000形1次車まで黒幕になりました。
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2006.8.29 京浜急行電鉄本線新馬場駅
しかし近年、1000形以外は白地に黒文字・ローマ字併記の「新白幕」に変更されつつあり、800形も順次新白幕化しています。もともと黒顔との相性で採用された黒幕なので、新白幕はなんとなく違和感を覚えます。
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2006.3.28 京浜急行電鉄本線新馬場駅
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by borituba | 2006-09-26 22:12 | てつどう | Comments(3)

ヒガンバナ

東京は夏の空気が去って、空も秋の青に変わりました。
「暑さ寒さも彼岸まで」などと言いますが、空気の湿気がとれて、サラッとした感じになり、眠りも心なしか深くなったようです。
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2006.9.19
近所では百日紅やムクゲがそろそろ終わり、ヒガンバナが盛りになりました。本当にお彼岸の声を聞くとまるで測っていたように咲き始めます。
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2006.9.24
ヒガンバナは球根で増えます。お彼岸に咲き、墓場などによく咲いていること、また、葉がなく(花が終わらないと葉が出ない)茎からいきなり毒々しいまでの赤い花が咲くこと、実際に有毒であることから「死人花」「狐花」などといって嫌う向きが多いようですが、秋空の下鮮やかに咲く姿は風情があります。
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2006.9.24
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by borituba | 2006-09-25 21:09 | はな | Comments(5)

新馬場原色電車名鑑-6

今日は京急の最新型、N1000形です。意外にここではあまりとりあげていなかったようです。
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2006.3.28 京浜急行電鉄本線新馬場駅
70年代以降の京急の新型車は、はっきり「旧型車置き換え」という目的を持ってデビューします。800形は戦前からの古豪230形や戦後1000形以前の主力だった400形、500形など吊り掛け駆動車の置き換えを、2000形は2代目600形の、2100形は2000形に代る快特専用車として増備されました。
1000形はコストパフォーマンスの良さやその万能性のおかげで増備は19年間にわたり、総勢350両を超え、昭和の名車として大成功を収めました。1980年代に入ると、初期車の車齢が20年を超え、そろそろ後継の必要性が出てきましたが、あまりに電車としての完成度が高かったために、京急も試行錯誤の連続でした。
まず造られたのは1500形です。折りしも電車の技術革新がピークを迎え、さまざまな技術の導入実験を兼ねて、京急では初めての装備が多く、ある意味非常に革新的な車両でしたが、フォルムも含め却って中途半端な印象を与えてしまったのは残念です。これで、最初期の1000形が置き換えられましたが、完全な後継にはなりませんでした。
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2006.3.28 京浜急行電鉄本線新馬場駅
その後、1500形での成果を生かした3代目600形がデビューしました。ここで、フォルムも含め大胆なスタイルの変更が行なわれました。
そして、後期車も含めた1000形と、老朽化で高速運転には無理が出始めていた700形を置き換えるために満を持して2002年に、21世紀最初の新車としてデビューしたのがN1000形です。
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2006.4.21 京浜急行電鉄本線新馬場駅
N1000形のデビューで、700形は本線運用を解かれ(昨年11月全車引退)、1000形は初期車の廃車・譲渡が始まりました。
N1000の名が示すとおり、1000形の万能性を受け継ぎ、京急と線路がつながっていればどこでも走れます。都営・京成にも入りますが、高砂以遠に行く運用は比較的珍しく、SH快特として三崎口・久里浜と京成青砥・高砂間の運用が軸になっています。
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2006.9.2 京成電鉄押上線八広駅
1000形がまだまだ健在のため、N1000形は、1000形を一部改番して空き番になった0番台(8連)と、元々1000形にはなかった400番台(4連)をつけています。
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2006.3.28 京浜急行電鉄本線新馬場駅
先頭車には2100形同様車両番号が入っていますが、N1000形は3ケタになっています。上の八広での画は1次車8連の第3編成です。
私は1次車8連の第2編成が「009」をつけており、速そうな感じがするので大好きで、新馬場でも狙っていますが、なかなか会えません。他のポイントではよく遭遇します。
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2006.3.6 京浜急行電鉄本線神奈川駅
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by borituba | 2006-09-23 20:51 | てつどう | Comments(0)

杉田1000形特集

杉田で3度目の夕方ロケです。
昨日は天候がまずまずで、16時台もあまり苦労せず撮れました。
横浜から先の京急は、複雑な地形をトンネルや切り通しでくぐり、うねうねとカーブを重ねて横須賀に向かっています。横浜までの比較的直線的な線形とは対照的で、スピード自慢の快特も加減速を繰り返し、速度制限も厳しくなります。
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2006.9.21 京浜急行電鉄杉田-京急富岡間
実はかつて、品川-横浜間と、横浜-浦賀間は別の会社でした。横浜までは大師電気鉄道(現在の大師線)をルーツとする「京浜電気鉄道」、横浜以南は「湘南電気鉄道」という会社だったのです。
湘南電気鉄道は、横浜駅から三浦半島への短絡ルート開発を目論みましたが、当時の三浦半島は自然の要害として陸海軍の施設が多く、なかなか認可が下りず、二転三転の末現在のルートになりました。
当初のターミナルは黄金町、のちに横浜駅に乗り入れ、京浜電気鉄道が標準軌に改軌したため品川まで乗り入れ、この段階で京浜の子会社となり、第2次大戦中の昭和16年に合併、京浜電鉄→東急電鉄(いわゆる「大東急」時代)を経て、戦後「京浜急行電鉄」となりました。
昭和38年まで、横浜以南で現在「京急○○」を名乗っている駅は、湘南電鉄の名残りで「湘南○○」と名乗っていました(品川-横浜間は「京浜○○」)。杉田の隣の京急富岡も「湘南富岡」でしたが、「京浜富岡」に改称され、昭和62年に全駅が「京急○○」に統一されました。
そのため、うまく陽の当たる直線区間が少なく、本当にピーカンでないとなかなか撮れるポイントが少なくなっています。
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2006.9.21 京浜急行電鉄杉田-京急富岡間
ここでの狙いは徹頭徹尾1000形。クライマックスの快特運用をメインに撮っていきます。また、横浜近辺では逆光になって撮りづらい上りが撮れるのも嬉しいところです。
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2006.9.21 京浜急行電鉄杉田-京急富岡間
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2006.9.21 京浜急行電鉄杉田-京急富岡間
昨日はコンディションがよく、今までで一番キレイに快特が撮れました。
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2006.9.21 京浜急行電鉄杉田-京急富岡間
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by borituba | 2006-09-22 15:30 | てつどう | Comments(0)

今日は金沢文庫駅と杉田で撮りました。
金沢文庫では、快特の併合風景を撮りました。まず三崎口からの8連快特が入ってきます。2100形の第7編成です。
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2006.9.19 京浜急行電鉄本線金沢文庫駅
金沢文庫-金沢八景間は複々線になっていて、ここまで普通でやってきた羽田空港ゆきは副本線で待機しています。8連快特が到着すると、そろそろと近づいてきます。来たのは2000形4連。京急の車両は、1000形、800形を除く全形式が併結可能になっており(1000形は1000形同士なら併結可能)、同形式の併結はむしろ珍しく、このようにさまざまな形式の組み合わせが日常的に見られます。
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2006.9.19 京浜急行電鉄本線金沢文庫駅
2000形のほうは待機中に幕を「快特」に変え、2100形の直前で一旦停止、無線で連絡をとりながら運転台の操作で連結の準備完了です。
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2006.9.19 京浜急行電鉄本線金沢文庫駅
係員の指示で2000形が前進、「ズン!」という低い音と共に連結器が繋がります。
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2006.9.19 京浜急行電鉄本線金沢文庫駅
かつてはこのあとジャンパ栓を繋ぐ作業がありましたが、電気連結器が登場したおかげでそれも連結と同時に済むようになり、作業時間が大幅に短縮されたのです。2100形が到着してから連結作業を経て12連で発車するまで3分足らず。
このあと杉田でまた1000形快特を狙いました。今日は1266編成でした。
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2006.9.19 京浜急行電鉄本線杉田-京急富岡間
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by borituba | 2006-09-19 23:19 | てつどう | Comments(0)

新馬場原色電車名鑑-5

今日は京成の銀電軍団の雄、3700系です。
3700系は平成最初の新型通勤車として平成3年デビュー。VVVFインバータ制御も通勤車ではこれが初になります。
3700系の登場で、京成では本格的な世代交代が始まりました。初代3000系、3150系の初期赤電が置き換えられ、北総へのリース開始と千葉急行の破綻で千原線が京成の路線になったことにより、譲渡車として入っていた京急1000形初期車(北総7150系と千葉急行1000系、それぞれ銀に青帯、青に黄帯という京急ファンには考えられない塗装だった)も置き換えました。
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2006.4.14 京浜急行電鉄本線新馬場駅
北総鉄道は前身の北総開発鉄道時代から、京成・都営・京急乗り入れ開始に伴って既存の車両では両数が足りないため、京成・京急からの譲渡車やグループ企業である京成の車両と同型の車両を自社発注して頭数を揃えています。
自社発注車2編成は京成3700系と同型で、京成の番号をひっくり返した7300系を名乗りました。基本的に違うのは帯の色だけになっていますが、最大の違いは、なぜか北総車はスカートが付いていません。
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2006.4.21 京浜急行電鉄本線新馬場駅
一方、平成15年から北総にリースされたのは3700系第4次増備編成である3801編成で、北総ではタネ車の番号を生かした7801編成を名乗っています。リース車のため7300系の仲間でありながらスカート付きで、これによりそれまでリースされていた元京成3150系(7050系)が置き換えられました。
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2006.3.28 京浜急行電鉄本線新馬場駅
3700系は8次11年に渡って増備が続いたため、細部にいろいろ差異が生じていますが、大きく外見が変わったのは2000年からの6次車からで、急行灯と前照灯の位置を入れ替え、ニュー京急スタイルと同じ上部左右に2灯となって、急行灯は尾灯と縦に並び、かなりイメージが変わりました。この配置は「新標準車両」2代目3000系に受け継がれています。
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2006.7.13 京浜急行電鉄本線新馬場駅
京成は2代目3000系の増備が進んでいますが、現在は赤電の置き換え用として6連、4連の増備が中心で、8連はまだ3001編成しかないため、品川口の主役はしばらくは3700系列になるようです。
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by borituba | 2006-09-16 21:15 | てつどう | Comments(0)

新馬場原色電車名鑑-4

京急600形は、2代目(初代は400形に改番された)がクロスシートの快特専用車として有名でしたが、2000形の登場で昭和61年に引退。それから8年後、この名車の栄光の番号を受け継ぐ実に3代目の600形が登場したのです。
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2006.3.28 京浜急行電鉄本線新馬場駅
先代にならい、3代目は3扉でありながらオールクロスシートという、当時としては破格の装備でデビューしました。ラッシュ時の立席スペース確保のため2人掛けシートの通路側を収納できる「ツイングルシート」を採用しましたが、構造が複雑で故障も多く、他社線区では使用不可能だったため、現在では2人掛けに固定されています。また、さすがに通勤用としてはオールクロスでは厳しいのか、ロングシート化された編成があり(606、608編成)、今後進行しそうです。
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2006.3.28 京浜急行電鉄本線新馬場駅
600形は、それまでの京急のフォルムを一新する「新京急スタイル」の第1号になります。京急車両の代名詞と言っても過言でなかったアンチクライマーを廃止。京阪や阪神の車両を髣髴とさせる上部左右端の2灯と、それまでのどの車両とも違う斬新でスタイリッシュな車両となりました。このスタイルはその後、2100形、N1000形と受け継がれ、21世紀の京急の「顔」として定着しつつあります。
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2006.9.5 京浜急行電鉄本線新馬場駅
600形といえばなんといっても606編成「青京急」です。この編成は昨年3月から青一色に塗装され(N1000形はラッピング)、KEIKYU BLUE SKY TRAINの第1号としてデビューしました。同時にロングシート化されてしまったのが残念ですが、赤のイメージがあまりに強い京急の中にあって、2100形の2157編成と共に一際目立つ存在です。ただ、運用が非常に読みづらいのと、成田から三崎口までのネットワークのほとんど全てに顔を出すフットワークのよさで、遭遇率が低く、私も画像のゲットに大変苦労しました。
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2006.7.13 京浜急行電鉄本線新馬場駅
革新的な車両である600形には、見えないところにも面白い機能があります。京急は検査・試験用車両を持っていません。軌道試験は事業用車を使いますが、架線の検査は営業中に行なっています。この605編成には観測機が積まれており、快特として走りながら検査を行うことができるようになっています。
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2006.3.31 京浜急行電鉄本線新馬場駅
600形は8両固定編成8本の他に、増結用として4両固定編成が6本あり、650番台の番号が付いています。こちらはパンタグラフがシングルアームになっているのですぐ区別がつきます。主に12連快特の増結のほか普通(ファンの間で「デラックス普通」と呼ばれる)にも入りますが、下の画像のように4連2本をつなげた8連で快特として走ることもあります。
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2006.4.14 京浜急行電鉄本線新馬場駅
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2006.9.5 京浜急行電鉄本線新馬場駅
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by borituba | 2006-09-15 23:08 | てつどう | Comments(0)

新馬場原色電車名鑑-3

新馬場にやってくる電車たちをご紹介しています。
京成の車両は、八広という名撮影地がありますが、赤い電車に混じってエアポート快特として京急を快走しています。
かつて成田空港輸送で活躍し、また京成の「悪戦苦闘期」を象徴する車両だった初代スカイライナーAEの足回りを受け継いだ3400系は、3700系をベースにした車体を乗せていますが、3700系列がステンレス車体なのに対して、重量バランスを考慮して鋼製車体になっています。そのため3200・3300系と同じアイボリーに赤と青の帯に塗装されて、クラシカルなフォルムになっています。しかし、パンタグラフはシングルアームで、新技術も導入されています。
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2006.3.28 京浜急行電鉄本線新馬場駅
3400系は京成でも地下鉄乗り入れ運用が多いので、上野口より新馬場や八広で姿をよくみかけます。押上線内急行の西馬込ゆきですが、現在では急行は押上線だけの設定で、「急行」の幕はここでしか見られなくなっています。
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2006.7.13 京成電鉄押上線八広駅
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by borituba | 2006-09-14 23:07 | てつどう | Comments(1)