関西撮影記-1

所用で京都に行ってきました。
デジカメで写真を撮り始めてからは初めての関西旅行です。折に触れて鉄道を撮ってきました。それだけが目的ではないので、それほど広範囲で撮ることはできませんでしたが、効率よく回ることで多くの絵を撮ることができました。
京都は大学の4年間を過ごした青春の地。ほぼ半年ごとに訪れていますが、鉄道を撮るのは実に20年ぶり以上になります。まずは初日。伏見稲荷駅で京阪を撮りました。京阪は淀川の左岸を回りこむように走るためJRや阪急に比べ大阪までの距離が長く、また京都口では急カーブが多いのでスピードアップに限界があり、時間的にやや不利ではありますが、鴨川左岸に沿って走っているので、京都の中心街から直接大阪の中心部へと行くことができます。また、京橋で環状線、天満橋、北浜、淀屋橋では地下鉄とアクセスも良いのがメリットです。
京阪特急は、長らく3000系が活躍、現在動態保存を兼ねて1編成が残されています。大井川鉄道や富山地方鉄道で余生を送る車両もあります。
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2005.8.27 京阪本線伏見稲荷駅
現在は8000系が活躍しています。3000系に比べ上半分のオレンジが淡くなっているのが特徴です。料金不要の特急車としては初めて2階建て車両を導入。アルミ車両ながら前面塗装、2階建て車両には「時代祭行列」のイラストが描かれています。その1両大阪方の車両は京阪伝統の「テレビカー」が健在。屋根上にはちゃんと八木アンテナが載っています。今年は大河ドラマが「義経」ということで、ラッピングした「義経号」が走っています。他に「静号」「弁慶号」もあります。
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2005.8.28 京阪本線丹波橋駅
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by borituba | 2005-08-30 22:41 | てつどう | Comments(0)

シリーズでご紹介してきた吹奏楽の楽器も大詰となりました。
最後にご紹介するのはテューバです。ご存知の通り金管楽器の、そして吹奏楽の最低音を受け持つ楽器です。
当団のテューバパートでは、3種類の楽器を使っています。左はE♭バスです。この楽器は、右の2台と違い、第3回、第9回でご紹介したアドルフ・サックスが開発した「サクソルン属」になります。もちろん英国式ブラスバンドでは主力ですが、イギリスのオーケストラのテューバ奏者はこれを使う人も多く、私が吹奏楽を始めた頃に神様的存在だったフィリップ・ジョーンズ・ブラス・アンサンブルの不動のテューバ奏者、故・ジョン・フレッチャーは、ロンドン交響楽団の首席テューバ奏者でもあり、どちらもE♭バス一本でこなしていました。
中央は私の楽器で、これはC管です。アメリカ、フランスのオーケストラでは標準的な楽器ですが、吹奏楽に入ってきたのはわりと最近です。テューバは、金属加工技術の発展に伴って、だんだんと音域を「下げて」いった楽器です。最初期は一番高いF管が作られ、その後C管、B♭管が作られました。オーケストラ作品をアレンジした曲がレパートリーの中心としてきた吹奏楽では、コントラバスの音を模倣するためにより落ち着いた音色の(実際コントラバスとの相性もいい)B♭管が主力になっていましたが、戦後、オリジナル曲が数多く作られるようになり、テューバ独自の音色も必要とされるようになると、C管も使われるようになりました。
右側がB♭管。吹奏楽では今でも主役であり、最も標準的な楽器です。ドイツ・オーストリアではオーケストラでもよく使われ、ウィーン・フィルやドレスデン国立管弦楽団など、歴史の古いオーケストラでは、作曲者がC管やF管を指定している場合を除きB♭管を使っています。
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2005.8.13 合宿所合奏場にて

今回の「惑星」では、テューバは原曲に指定された一本を除き、コントラバスの譜面を吹くことになります。そのため、音色を変えるためにミュートを使用します。トランペットやトロンボーンのミュートは小さいので付けたり外したりは簡単ですが(膝に挟んで素早く着脱する「技」もあります)、下の画像のようにテューバのミュートはひときわ巨大で、かつベルが上を向いているので付けるのも外すのも大変で、他の楽器のミュートと違い、取っ手が付いています。タダでさえ大きな楽器なので目立つところへ持ってきて、金属製のミュートなので、着脱の時に楽器に当ると「カーン」という大きな音がするので、音を立てないように慎重に扱います。そのあたりをホールでご覧下さい。「火星」「金星」「土星」「海王星」で使用します。
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2005.8.13 合宿所合奏場にて
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by borituba | 2005-08-29 23:34 | おんがく | Comments(0)

ホルンをご紹介しましょう。
ホルンはご存知のとおり、角笛がルーツ。材質は角→木→金属と変わりましたが、基本的に形そのものは変わっていません。金属製になったときに長い管を丸めることにより現在のようなコンパクトな形になりました。
現在ではバルブでどんな音階も出せるようになりましたが、かつてはバルブがない一本の管(ナチュラル・ホルンといいます)でした。それでどうやって音階を出すのか?まず、調性ごとに長さが違う管を使いました。交響曲などで楽章によって調が違う場合や、大きな転調がある曲では、複数の違った調性の楽器を用意して、持ち替えていたのです。しかし、バルブのない管では、どうしても出せない音が発生します。それを克服するためにホルン独特の奏法が開発されました。ベル(ラッパ)の中に手を突っ込んで、その角度を変えて、時には手のひらでふたをするようにして、音を変える「ゲシュトップ」という奏法です。これが開発されて、ホルンは一応音階が吹ける楽器になったのです。のちにバルブが付けられるようになり(初期はピストンでしたが、現在ではロータリー・バルブが主流です)、ゲシュトップで音を変える必要はなくなりましたが、ゲシュトップを用いるとミュートと同じ効果があり、また、普通のミュートと違った鋭い金属的な音(管が詰まることによる抵抗で緊張感が発生し「ビーン!」という音になる)になるので、近代の曲では特殊効果として用いられ、音をより大きく、くっきりさせるための道具(ゲシュトップ・ミュートといいます)も開発されたのです。チャイコフスキーの「悲愴」交響曲の大詰で、うめき声のように「ジィーッ」と響くゲシュトップ音は、ゲシュトップ・ミュートで作ります。また、ナチュラル・ホルンの時代の名残りで、現代のホルンは金管楽器で唯一左手でバルブを操作します。
吹奏楽でのホルンの重要な役割に、「後打ち」というのがあります。マーチのリズムによくある「ブン・チャッ・ブン・チャッ」の「チャッ」の部分です。もちろんカッコイイメロディを朗々と吹くところもたくさんありますが、普通のマーチの中ではまず必ずといっていいほど「後打ち」が登場します。熟練すると何でもなくなるのですが、実は初心者にとっては難物で、ホルン奏者が最初に当る「カベ」になっています。現在トッププロとして活躍している人たちも、駆け出しのころは苦労したらしく「後打ちができなくて大いに悩んだ」というエピソードは枚挙に暇のないほどです。
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2005.8.13 合宿所合奏場にて
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by borituba | 2005-08-27 08:40 | おんがく | Comments(0)

19世紀のベルギーに、アドルフ・サックスという楽器造りの職人がありました。彼はすぐれた技術を持ち、そのころ飛躍的に発展した金属加工の技術を生かして、新しい楽器の発明・開発を始めました。第3回でご紹介したバリトンは、彼が開発した楽器の一種です。金管楽器でサクソルン属と呼ばれるこれらの楽器は、まずフランスの軍楽隊で採用され、ドーバー海峡を渡ったイギリスではこれらの楽器を中心にした(英国式)ブラスバンドが労働者階級の福利厚生(クラブ活動。サッカーのプレミアリーグももともとは労働者のクラブ活動が発祥)として普及しました。
アドルフ・サックスは木管楽器も開発しました。クラリネットを基に、より扱いやすく音の出しやすい楽器を作ったのです。これが現代に伝わるサキソフォンです。木管楽器の機構で作られていますが、本体を金属でつくりました。クラリネットは直管ですが、サキソフォンは唄口から円錐形に管が広がっています。金属製のため温度や湿度の影響を受けにくいため野外演奏の機会が多い軍楽隊に採用され、クラリネットより扱いやすいので長時間の演奏にも向いているのでトランペットなどと共にジャズに取り入れられ、たくさんのジャズ・ジャイアンツが出現することになって大いに発展したのはご存知の通りです。
吹奏楽ではユーフォニアムと同様中音域の要としての役割のほか、フルート、クラリネット属だけでは細くなるサウンドに「厚み」を加える役割、アレンジ作品では弦楽器のソロを受け持つ主役として、吹奏楽になくてはならない楽器になりました。
サキソフォンは上からソプラニーノ、ソプラノ(画像左)、アルト(画像右)、テナー、バリトン、バスと6種類あり、通常はB♭ソプラノからE♭バリトンまでの4種を用います。比較的歴史の新しい楽器なので、楽器の調性は整理されており、ソプラニーノから順にE♭、B♭が交互になっています。
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2005.8.13 合宿所合奏場にて
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by borituba | 2005-08-25 20:19 | おんがく | Comments(0)

吹奏楽は20世紀に入り飛躍的にレパートリーが広がりました。オリジナル作品も数多く作られるようになり、それにつれて使用する楽器が増えました。なかでも打楽器は「叩くと音の出る」ものは全て楽器として使われるようになりました。皮、木、金属、プラスチック、その他ありとあらゆる素材が使われます。さらに鍵盤系の楽器、ピアノやチェレスタなどは吹奏楽では打楽器の持ち場になることが多いようです。
そんな中でも、今でも基本になるのは「ばちで皮を叩く」太鼓類です。ティンパニはオーケストラのサウンド創りに重要なファクターとなります。ばちの選択、ヘッド(皮)の材質などでそのサウンドは大きく変わります。もともとは銅製の大鍋に皮をかぶせて叩いたのがきっかけといわれ(異説もありますが)、ケットル(鍋)ドラムといわれていました。古楽オーケストラでは本皮のヘッド(牛皮か羊皮)を使います。画像は現代のペダル式ティンパニで、ヘッドはプラスチック製ですが、奏者によっては本皮を愛用している人もいます。ウィーン・フィルではティンパニだけでなく、大太鼓、小太鼓も本皮を使用(牛皮と羊皮を併用)しています。ティンパニはペダル式の一つ前のハンドル式で、音を変えるときにはハンドルをグルグルと回します。叩きながら音を変える必要のある現代曲をやる時は奏者の横に「ハンドル係」を配置します。
通常は古典曲では2台、近代曲でも多くて4台で一組になるティンパニですが、今回の「惑星」では6台使用します。奏者も一人では足りず、二人で演奏します。第6曲「天王星」では複雑に絡むティンパニのアンサンブルが「見どころ」です。是非ホールでご覧ください。
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2005.8.13 合宿所合奏場にて
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by borituba | 2005-08-23 21:06 | おんがく | Comments(0)

今日はトロンボーンをご紹介します。
トロンボーンは、古くから教会で使われていた楽器で、原型はルネサンス期にまで遡ることができます。現在でも金管アンサンブルの重要なレパートリーになっているガブリエリの作品などは、すべてミサのコーラスと説教をつなぐ間奏として作られたものです。
なぜトロンボーンが教会で重用されたか?管楽器の中でトロンボーンは最も人声に近いとされ、ミサ曲やオラトリオの中で、「神の声」あるいは「神との邂逅」を表す記号として使われました。当時音楽に限らず芸術において「宗教と世俗」には厳密な区別があり、宗教的な題材を世俗に持ち込んだり、またその逆は厳しく戒められていました(ワーグナーの「タンホイザー」や「ニュルンベルクのマイスタージンガー」では、その戒めを破ったり、規則を守る苦心などが物語の重要なファクターになっています)。そのため、トロンボーンは「聖職者の楽器」などと呼ばれ、世俗曲への使用は禁じられていました。
ハイドンは「十字架上の七つの言葉」やオラトリオ「天地創造」などで、モーツァルトは「ハ短調ミサ曲」や「レクィエム」など宗教曲ではトロンボーンを使っていますが、あれほどたくさん書いた交響曲には一曲もトロンボーンを使っていません。それは「使いたくても使えなかったから」なのです。それを打ち破ったのがベートーヴェン。第5交響曲「運命」で3本のトロンボーンを使い、初演時には物議を醸したのです。後の第9交響曲では、「百万の民よ、抱き合え!」というコラールのバックに荘重なアンサンブルを聞かせますが、本来の使い方にベートーヴェンが「立ち帰った」瞬間といえるでしょうか。
以来、トロンボーンはオーケストラに取り入れられ、金管楽器の中で中低音の要として大活躍することになります。軍楽隊、聖歌隊(!)経由でジャズにも入り、ビッグバンドの花形へと発展します。
吹奏楽ではもちろん金管の中低音を支えるほか、ポップス、クラシックを問わず主役、脇役と大活躍します。ソロだけでなく、アンサンブルとしても通常テナー(テナーバス・画像右)2本とバストロンボーン(画像左)1本でトリオを成し、教会出身らしい荘重な和音を響かせます。また、テナー3+バス1のクァルテットは非常にバランスが良く、金管アンサンブルの定番になっています。
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2005.8.13 合宿所合奏場にて
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by borituba | 2005-08-22 21:02 | おんがく | Comments(0)

フルートを除く木管楽器はクラリネット、サクソフォンの「シングルリード」と今日ご紹介する「ダブルリード」に大きく分かれます。ダブルリード属は、2枚のリードを合わせて根元を固定し、コルクを差したものを楽器に取り付けて吹きます。原理としては、笹笛や葦笛と同じです。シングルリード属との違いは、基本的にこのリードを自分で作るところにあります。初心者やアマチュアの場合完成品を買って来たり、師匠に作ってもらったりすることもありますが、プロの奏者は自分で作るのが普通で、アマチュアでも凝り性の人は自分で作り、「趣味はリード作り」という人も少なくありません。名人になるとプロにリードを供給する人もいます。
画像上のオーボエは、オーケストラではチューニングの要として、その音色をも支配する重要なパートですが、吹奏楽に取り入れられたのは比較的新しく、日本では戦後になってから、といってよいでしょう。軍楽隊主導で普及していった歴史を持つ日本の吹奏楽(日本の管楽器の草分けの人のなかには軍楽隊出身者がたくさんいます)では、管楽器の中では繊細な方に属するダブルリード属は野外行進には不向きで、戦後、吹奏楽コンクールが主導で普及が図られるようになって、レパートリーの拡大と共にダブルリードが取り入れられるようになりました。
ダブルリード属は、木管楽器の中では、横笛(フルート)と共に古い歴史を持っています。画像下のファゴットも、バッハの時代にはすでに形が完成され、ハイドン・モーツァルトの時代には管楽器の花形として活躍、協奏曲や独奏曲が数多く作られました。さらに低い音域を担当するコントラファゴットも、ベートーヴェンの時代には完成されていて、「第九」などで活躍します。その後、一時脇役に追いやられますが(シューマンやブルックナーの交響曲ではソロすらほとんどなく、曲の規模に比べて「つまらない」といわれています)、20世紀に入り、マーラー、ストラヴィンスキー、ラヴェル、ショスタコーヴィチなど大作曲家がファゴットに重要な役割を与えるようになり(ストラヴィンスキー「春の祭典」や、マーラー、ショスタコーヴィチの交響曲など。ラヴェルは「マ・メール・ロワ」や「左手のためのピアノ協奏曲」でコントラファゴットにまで重要なソロを書いています)、「主役」の座に返り咲きました。
今回の「惑星」では、オーボエ、ファゴットの他、コールアングレとコントラファゴットが使われます。当日ホールでダブルリード属の活躍をどうぞご覧ください。
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2005.8.13 合宿所合奏場にて
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by borituba | 2005-08-21 22:43 | おんがく | Comments(1)

トランペットの仲間たちです。トランペットにこんなに種類があるとは思わないでしょう。今回は3種類の楽器を使います。
左はB♭管です。吹奏楽、ジャズで普通トランペットというとこの楽器になります。太く落ち着いた音色が特徴で、吹奏楽では金管のサウンドを左右する重要なポジションでもあります。
右はC管です。ジャズでは全く、吹奏楽でもあまり使われませんが、オーケストラでは一般的に使われます。ドイツ・オーストリア系の音楽ではピストンでなくロータリーバルブの楽器(いわゆる「ドイツ管」)が使われます。B♭管に比べしなやかで明るく輝かしい音色が特徴です。
中はフリューゲルホルンといいます。トランペットに比べ音が柔らかくなめらかなのが特徴で、ジャズでは主にバラード系の曲で使われます。この楽器の音に魅せられて専門家になってしまったジャズメンも、アート・ファーマーをはじめ少なくありません。吹奏楽でもゆったりした曲や弦楽器のソロを吹く時に使われることが多く、活躍の機会は多いです。今回の「惑星」では、弦楽器のパートで活躍、その柔らかい音色をフルに活用しています。
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2005.8.13 合宿所合奏場にて
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by borituba | 2005-08-19 20:51 | おんがく | Comments(0)

クラリネットは、吹奏楽ではアンサンブルの中心といっていい楽器です。オーケストラではチューニングのときはコンサートマスターがオーボエからAの音をもらって合わせていきますが、吹奏楽では概ねクラリネット(アルトサックスの場合もあります)がB♭を出して合わせます。
クラリネットは、クラリーノという木製のラッパが原型といわれ、かつてはリコーダーとおなじく柔らか目の木でつくられていました。現在のようにグラナディラや黒檀のような堅い木で作られるようになったのは18世紀末から19世紀になってからで、同時にキーの数も増えて音域が広がり、楽器の調性も整理されていきました。
現在、クラリネット属は高い順にE♭管(画像右)、B♭管(画像左)、A管(オーケストラで古くから使われている管で、古典曲には欠かせない。また、近代曲では持ち替えも行なう)、アルト(アンサンブルでよく使われる)、バス(画像下)が主に使われます。他にバセットホルン(モーツァルトの時代に開発され、管楽合奏曲に使用される)、コントラアルト、コントラバス(吹奏楽では最近よく使われるようになりました)、超高域を担当するA♭管などがあります。
E♭管は比較的近代、といってもベルリオーズの時代になって導入され、「幻想交響曲」で活躍するほか、ラヴェルの「ダフニスとクロエ」などフランスの近代曲でよく使われます。ロマン派音楽が極限まで肥大化したドイツではマーラーの交響曲やシェーンベルクの初期の作品などで使われるようになり、おもに「金切り声」のような刺激的な表現に用いられます。
B♭管は吹奏楽のアンサンブルの根幹をなす楽器で、現在、クラリネットを始める人たちが初めて手にする楽器であり、クラリネット属の基本となる楽器です。
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2005.8.13 合宿所合奏場にて
バスクラリネットは、ワーグナーの時代に開発され、オーケストラの音域の拡大、音色の多様化に貢献しました。マーラーの交響曲で大いに使われ、20世紀に入り、ストラヴィンスキーの「春の祭典」では2本も使われています(重要な部分で2本のアンサンブルが用いられています)。また、ショスタコーヴィチの交響曲ではソロにアンサンブルにと大活躍します。吹奏楽でも木管の低音部の要として活躍します。
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2005.8.13 合宿所合奏場にて
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by borituba | 2005-08-18 22:23 | おんがく | Comments(0)

吹奏楽独特といっていい楽器をご紹介しましょう。
吹奏楽では(当然ですが)弦楽器がないため、オーケストラの管楽器だけでは中音域がどうしても貧弱になります。弦楽器でいうと、ヴィオラやチェロにあたる部分です。そこで、中音域を補強するための楽器が開発されました。木管ではサキソフォン。金管では今日ご紹介するユーフォニアムとその仲間たちです。
右のユーフォニアムは、非常に音域の広い楽器で、ほぼヴィオラとチェロの音域をカバーしています。吹奏楽ではオリジナル作品と並んでオーケストラ曲の編曲作品も重要なレパートリーですが、ユーフォニアムはソロ(チェロのソロはほとんど回ってきます)、アンサンブル(コントラバス=テューバと、またホルンと組むことが多く、相性も良いです)と大活躍します。オーケストラではほとんど使われることはなく(テナーテューバの代用として使われることはありますが)、ほぼ吹奏楽独特の楽器と言ってよい楽器です。
中はテナーテューバです。ユーフォニアムが非常に重宝な楽器のため、吹奏楽ではほとんど使われませんが、今回の「惑星」は、原曲(オーケストラ)に指定された管楽器のパートを全て演奏するため、テナーテューバにお呼びがかかりました。オーケストラでは特殊な音色がほしい時に使われることが多く、リヒャルト・シュトラウスの「ドン・キホーテ」「英雄の生涯」、マーラーの交響曲第7番「夜の歌」、ムソルグスキー(ラヴェル編)の「展覧会の絵」などで起用されています。もちろん、「惑星」でも「火星」「木星」「天王星」などで活躍しています。ぜひ芸術劇場のステージでご覧下さい。
左はバリトン(ホルン)といいます。ユーフォニアム以上に吹奏楽、わけても英国式のブラスバンド(イギリスでは「ブラスバンド」というと「(英国式)金管バンド」を指します。日本で「ブラスバンド」と呼んでいる吹奏楽のことは単に「バンド」ないし「ミリタリー・バンド」などと呼びます)独特の楽器です。英国式ブラスバンドは、(フレンチ)ホルンを使用せず、コルネットをはじめとするサクソルン属(サクソフォンを開発したアドルフ・サックスが開発した円錐管を使った金管楽器)を用いた独特のスタイルで、コルネットがソプラノに相当し、以下アルト、テナー、バリトン、バスと分かれたサクソルン属に加え、ユーフォニアム、トロンボーン、打楽器で構成されています。バリトンはユーフォニアムの音域から中音域を取り出した楽器と思っていたただければよいでしょう。今回の「惑星」では、ユーフォニアムと共に弦楽器(ヴィオラ・チェロ)のパートを担当します。
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2005.8.13 合宿所合奏場にて
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by borituba | 2005-08-16 12:11 | おんがく | Comments(0)