カテゴリ:おんがく( 39 )

今日はドビュッシー忌と同時にバルトークの誕生日です。

ということで、朝からドビュッシーとバルトークを聴いております。
思えばバルトークはロマン主義音楽からスタートしたあと(ヨアヒムの書生をしていたころの習作はまんまブラームス)、ドビュッシーに影響を受け、コダーイと共に集めたハンガリーやルーマニアの民族音楽を素材とした印象主義的な作品で世に出ました。
そんな二人が命日と誕生日という関係でつながっているとは。なんだか奇しき因縁を感じます。

ドビュッシーもバルトークもラヴェル同様聴き倒しているので、今日はバルトークはドビュッシーの影響の色濃い作品を、ドビュッシーはその元になった作品を中心に聴きました。

ドビュッシー:「海」「牧神の午後への前奏曲」「管弦楽のための映像」「夜想曲」
クリーヴランド管弦楽団
d0044222_00123020.jpg

バルトーク:
バレエ音楽「不死身の宦官」、管弦楽のための4つの小品、2つの映像、5つのハンガリーのスケッチ
シカゴ交響楽団
ピアノ協奏曲第3番
エレーヌ・グリモー(ピアノ)
ロンドン交響楽団
ピエール・ブーレーズ(指揮)
d0044222_00131908.jpg

バルトーク:
「3つのチーク県の民謡」「ルーマニア民俗舞曲」
廻由美子(ピアノ)
d0044222_00140595.jpg

「ルーマニア民俗舞曲(管弦楽版)」
シカゴ交響楽団
サー・ゲオルク・ショルティ(指揮)
d0044222_00143774.jpg

ドビュッシー:
「レントよりおそく」
前奏曲集 第1巻
版画
ピアノのために
ベルガマスク組曲
ジャック・フェヴリエ(ピアノ)
d0044222_00151314.jpg

弦楽四重奏曲
ボロディン弦楽四重奏団
d0044222_00153650.jpg

バルトーク:
弦楽四重奏曲(全6曲)
ハンガリー弦楽四重奏団
d0044222_00160377.jpg

中でもバルトークの弦楽四重奏曲はハンガリーの奏者による演奏は他の団体と一味違うマジャール人の感性がにじみ出て目から鱗の落ちるような新鮮な発見があり、今まで弦楽四重奏が苦手で敬遠していましたが、全6曲を楽しく一気に聴くことができました♪
by borituba | 2017-03-25 23:10 | おんがく | Comments(0)

昨日に引き続き

昨日に引き続きオーマンディとフィラデルフィアのベートーヴェンを聴いております。
昨日聴いた7番と8番が想像をはるかに上回る素晴らしい演奏だったので、今宵は1~6番を一気に聴いておりますが、昨日の2曲同様素晴らしいです。
基本的に終始イン・テンポで、音楽が自然に流れていくのが非常に心地よいです。それに加えフィラデルフィアの持ち味である芳醇なオーケストラ・サウンド。

20世紀後半に特にアメリカで活躍したハンガリー出身の指揮者たち。ライナー、セル、ショルティ、そしてオーマンディ。すべてベートーヴェンを演奏していますが、共通しているのはイン・テンポということ。と言っても昨今のあっさり味の低カロリーではありません。
そしてダイナミク・レンジが幅広くコントラストがくっきりしていること。
さらに気品というか、古典音楽としての品位を決して忘れない引き締まった表現。

そんな共通項を思いつつオーマンディのベートーヴェンを聴いていると、ユージン・オーマンディという指揮者の本質を我々がいかに誤解してきたかがわかるのです。

例えば第5番。フルトヴェングラーやクナッパーツブッシュとは対照的に、譜面を忠実にトレースするような演奏です。それをオーケストラの持ち味の明るく芳醇なサウンドであくまで自然に音楽が流れていきます。それはあたかも名優の朗読する大河小説のような心地よい響きです。
例えば第6番「田園」。これはオーマンディとフィラデルフィアの持ち味に一番合った作品であるだけに、ヴィーン・フィルに勝るとも劣らぬ名演です。各楽章の性格が明確で血の通った豊かな響きで流れていきます。

1・2・4・8の4曲はベートーヴェンのもう一つの顔である、先輩モーツァルトから受け継いだディヴェルティメント性が十二分に表現されたチャーミングと言ってもいいご機嫌な演奏です。
第3番「英雄」。2番や4番を聴いても感じることですが、なんと若々しい元気な演奏でしょう。第2楽章の葬送行進曲ももたれることのない淡々とした自然な流れが却って悲劇的に胸に沁みます。そして全曲にみなぎる気品。

いろいろ書きましたが、百聞は一聴に如かず。騙されたと思ってぜひ一度お聴きください。オススメします。
d0044222_23301749.jpg

by borituba | 2017-03-13 22:53 | おんがく | Comments(0)

今日はユージン・オーマンディ忌です。

連日のお祈り疲れで今日はぐったりしていましたが、大好きなオーマンディの命日ということで、少し聴きました。
両盤とも演奏はユージン・オーマンディ指揮、フィラデルフィア管弦楽団。

ベートーヴェン:
交響曲第7番イ長調 Op.92
交響曲第8番ヘ長調 Op.93
オーマンディのベートーヴェンやブラームスは実に美しい演奏です。そして若々しさがあります。基本に忠実に折り目正しいイン・テンポ。フィラデルフィアの芳醇なオーケストラ・サウンドと手堅いアンサンブルの素晴らしさ。世評高いヨーロッパの巨匠たちの録音に決してひけをとらない素晴らしいベートーヴェンです。第8番のディヴェルティメントな味わいが最高です♪
d0044222_23301749.jpg

チャイコフスキー:
交響曲第4番ヘ短調 Op.36
弦楽セレナードハ長調 Op.48
オーマンディの十八番といえばやはりチャイコフスキーでしょう。三大バレエやマンフレッド交響曲などたくさんの名盤にはずいぶんお世話になりました。今宵はその中から弦の響きが素晴らしい2曲を楽しみます。交響曲第4番では名人揃いの耀かしい管楽器も素晴らしいです♪
d0044222_23305674.jpg

by borituba | 2017-03-12 20:28 | おんがく | Comments(0)

今日から明日への二枚

今日3月10日はアルチュール・オネゲルの誕生日ですが、日本人にとっては今日3月10日と明日3月11日は忘れてはならない惨禍の日です。

フランス音楽に心寄せる者としてはオネゲルの誕生日を祝いたいところではありますが、時空を超えて多くの罪なき人々が数時間のうちに命を落とした日でもあるこの日にはとてもそのような気分にはならないのです。

オネゲルは第二次大戦でナチス・ドイツに蹂躙されたフランスで、他国への亡命をせず、「六人組」の仲間で親友だったフランシス・プーランクや指揮者シャルル・ミュンシュらと共に芸術のレジスタンス運動に身を投じて、フランス国内を転々としながら戦争の犠牲者の鎮魂と平和の祈りを込めた作品を書きました。
それらの作品はフランスの、というだけでなく、あらゆる惨禍による犠牲者の鎮魂と平和への希望を込めた普遍的な祈りの音楽であると思います。

今宵はそんな中から3つの作品を選びました。
d0044222_00242484.jpg

交響曲第2番(弦楽とトランペットのための)
交響曲第3番「典礼風」
チェコ・フィルハーモニー管弦楽団

d0044222_00252387.jpg

劇的オラトリオ「火刑台上のジャンヌ・ダルク」
台本:ポール・クローデル
ネリー・ボルジョー、ミシェル・ファヴォリ(語り)他
チェコ・フィルハーモニー合唱団
キューン児童合唱団
チェコ・フィルハーモニー管弦楽団

セルジュ・ボド(指揮)

オネゲルの5曲の交響曲のうち、大戦中に書かれた第2番と第3番は、まさしく「戦争交響曲」と言ってよく、暗く重苦しい音楽は戦争の悲惨な現実と死者への慟哭を描き、いずれも最後は平和への希望と祈りに満ちた穏やかな音楽となって終わります。

「火刑台上のジャンヌ・ダルク」は、当初舞踊詩として構想されましたが、フランスに戦火が忍び寄る中、当時フランスを代表する詩人で優れた外交官でもあったポール・クローデルが台本を創り、古今のフランスの芸術を取り入れた語り、歌い、奏でる総合的な音楽劇に仕上げた大作で、結果的には戦火による荒廃からの復活と平和への祈りの「芸術のレジスタンス」を象徴する作品となりました。

これらの録音が、かつて同じようにナチス・ドイツに蹂躙され、破壊され、後に今度は北からの戦車に蹂躙されたチェコで成されたことは、オネゲルが作品に込めた平和への祈りが普遍的なものであることを象徴していると思います。

…合掌。
by borituba | 2017-03-10 23:59 | おんがく | Comments(0)

今日はモーリス・ラヴェルの誕生日です♪

そこで手持ちの音源を引っ張り出して聴いてみることにしましたが、ラヴェルの作品は日頃から聴き倒しているので、こういう特別な機会には変わった聴き方をしてみようか、ということで、先日のショパンの誕生日にやったように、フランスにこだわらずに多国籍な音源でラヴェルの世界を楽しもうということにしました。
まずは管弦楽。「ダフニスとクロエ」はあっしが一番好きなラヴェルですが、今日はクリュイタンスやミュンシュを措いて、ラヴェルに私淑していて実はフランス音楽巧者だったバーンスタインと、実は昨日が誕生日、なんと今日が命日というキリル・コンドラーシンの全曲版の録音を聴いてみました。どちらもスケールの大きな、そして美しい演奏です。
三顧の礼で迎えたミュンシュがわずか2年で世を去られてしまい、シェフ不在となったパリ管を、カラヤンが一年だけ面倒を見たことがあり、カラヤンとしては異色の録音をいくつか遺しました。その中にラヴェルの作品があります。「道化師のアルボラーダ」「スペイン狂詩曲」「クープラン氏のトンボー」「ラ・ヴァルス」…いずれもカラヤンの唯一の録音ですが、意外にもこれが素晴らしい。20世紀音楽では新古典主義と一番ウマが合ったカラヤンの精緻な指揮がラヴェルのスコアの緻密な美しさを存分に引き出しています。特に「クープラン氏のトンボー」と「ラ・ヴァルス」が圧巻です。
アメリカのオーケストラは機動力と表現力に優れているので、ラヴェルの緻密なアンサンブルの表現に向いていると思います。ジャン・マルティノンがシカゴ時代に録音したラヴェルは、後にパリ管と録音した全集を凌ぐ水際だった素晴らしい演奏です。何と言ってもオーケストラが上手いです。「ダフニスとクロエ」第2組曲の充実した響きが最高です。
往年のアメリカ「ビッグ5」の中で最もフランス的な響きを持っていたのは、意外にもオーマンディ時代のフィラデルフィア管だと思います。オーケストラの上手さは勿論ですが、色彩感や語り口がよく、フランスの味わいがよく出ています。
クリーヴランド管はセル時代はあまりフランス音楽の演奏には熱心ではありませんでしたが、セル時代に鍛え上げられた強靭なアンサンブルは、後にピエール・ブーレーズによるラヴェル録音でフルに機能し、ブーレーズの精緻に読み込まれ分析されたスコア捌きを十二分に表現することになりました。2つのピアノ協奏曲におけるツィメルマンとのコラボレーションが素晴らしいです。
d0044222_23081478.jpg


一方、室内楽・器楽曲では俄然フランス組が素晴らしいですが、ここでは精緻なアンサンブルを誇るボロディン・クヮルテットの「弦楽四重奏曲」と、トリオ・フォントネーの「ピアノ三重奏曲」を。
ピアノ曲はやはりサンソン・フランソワです。「夜のガスパール」「鏡」「クープラン氏のトンボー」の3大組曲のめくるめく閃き、「ソナチネ」「古風なミヌエ」の新古典主義の極み。

ラヴェルの歌曲は、フォーレやドビュッシーやプーランクと違い、オーケストラや室内楽とのコラボレーションが多いのが特徴的です。また、異国情緒を前面に押し出した歌が多いのもラヴェルならではの特徴です。「シェヘラザード」「5つのギリシャ民謡」「マダガスカル島民の唄」など異国の風薫る作品を楽しみましょう♪
d0044222_23085490.jpg

by borituba | 2017-03-07 22:07 | おんがく | Comments(0)

スーザのあとはやはり今日が命日のコダーイ・ゾルターンを聴いております。

コダーイの作品は吹奏楽者にとっては「ハーリ・ヤーノシュ」、近年では「孔雀変奏曲」ということですが、合唱を能くするみなさまには今も合唱コンクールでよく出る「ミサ・ブレヴィス」など合唱の難曲のイメージが強いでしょうか。

そんな中、吹奏楽者のあっしとしてはまずはここから、ということになります。
d0044222_23464633.jpg

コダーイ・ゾルターン:
組曲「ハーリ・ヤーノシュ」
ガランタ舞曲
ハンガリー民謡「孔雀」による変奏曲
ロンドン交響楽団
ケルテス・イシュトヴァーン(指揮)
やはりこの3曲から入ります。コダーイの代名詞であるハンガリー民謡をモダンなサウンドで再構成した傑作です。不慮の事故で夭逝して今だにその死が惜しまれているコダーイ門下のケルテスの貴重な記録としても素晴らしい演奏です。

d0044222_23473234.jpg

ハンガリー詩篇 Op.13
コズマ・ラヨシュ(テノール)
ブライトン・フェスティヴァル合唱団
ワンズワース・スクール少年合唱団
ロンドン交響楽団
ケルテス・イシュトヴァーン(指揮)
声楽の作品からは1923年のブダペスト50年祭のために作曲され、出世作でもある「ハンガリー詩篇」を聴きます。ハンガリー民族の苦難と栄光を称える讃歌ですが、当時独裁政治による圧政の下に苦しむハンガリー国民を鼓舞し、独裁政権へのブロテストを裏に秘めた力強い合唱の名曲で、ここでもケルテスの素晴らしいアンサンブル捌きが光っています。
by borituba | 2017-03-06 22:45 | おんがく | Comments(0)

今日は「マーチ王」ジョン・フィリップ・スーザ忌です。

今宵は吹奏楽者のあっしが40年来聴き続けてきたスーザのマーチ集を聴いております。
d0044222_22444426.jpg

「海を越える握手~世界のマーチ集」
ジョン・フィリップ・スーザ
海を越える握手
アメリカ野砲隊
雷神
ワシントン・ポスト
キング・コットン
エル・カピタン
星条旗よ永遠なれ
~その他世界のマーチ20曲
イーストマン・ウィンド・アンサンブル
フレデリック・フェネル(指揮)
スーザの代表的なマーチ7曲を中心にした「マーチでめぐる世界一周」。スーザの作品はすべて、収められた20曲のほぼすべて吹いたことがあります。スーザの作品ではありませんが、アール・E・マッコイの「消灯」は長年フジテレビのスポーツテーマでした。フジテレビが使っていたのがこのアルバムの演奏です。次にご紹介するアルバムも含め、すべての曲を指揮者のフレデリック・フェネルが校訂した譜面による演奏で、フェネルの校訂譜は世界中の吹奏楽団で演奏されています。
d0044222_22462377.jpg

「サウンド・オフ!&スーザ・オン・レヴュー」
ジョン・フィリップ・スーザ
サウンド・オフ!
神秘の殿堂の貴族たち
サーベルと拍車
ザ・ピカドール
アワー・フリーテイション
士官候補生
ザ・インヴィンシブル・イーグル
ビュレット・アンド・バイヨネット
自由の鐘
旗手と騎手
ソリッド・メン・トゥ・ザ・フロント!
第7騎兵隊の栄光
ライフル連隊行進曲
ゴールデン・ジュビリー
ゴールデン・ジュビリー(別テイク)
ザ・グリディロン・クラブ
ニュー・メキシコ
セスク-センテニアル・エクスポジション
黒馬騎兵部隊
カンザスの山猫
マンハッタン・ビーチ
名誉の砲兵隊
ザ・ナショナル・ゲーム
アメリカ海軍の栄光
「海を越える握手」に収められた7曲を除いたスーザの代表的マーチを集めた2枚のアルバムを1枚のCDにまとめたものです(「ゴールデン・ジュビリー」が2曲入っているのはそのためです)。LP時代から楽隊のコンサートのデモテープとしてとにかくお世話になりました。記憶をたよりに数えてみると実に20曲吹いています。中では中学時代のアメリカ演奏旅行で演奏した「神秘の殿堂の貴族たち」と、15歳から30年過ごした楽隊のコンサートで締めに必ず演奏した「名誉の砲兵隊(螢の光行進曲)」があっしにとっては忘れることのできない作品です。

2枚ともあっしの吹奏楽者としての原点で、スーザの楽しさと凄さにどっぷり浸ることができる名盤中の名盤です。
そしてイーストマン・コダック社製の35ミリフィルムを使用した録音は、50年以上前の録音とは思えない鮮度で、スーザのダイナミックなマーチの魅力を余すところなくとらえていて、録音技術史的にも貴重な記録です。
by borituba | 2017-03-06 20:43 | おんがく | Comments(0)

今日はイギリス音楽の二人の偉大な作曲家のお縁日です。
一人はジョージ・フレデリック・ハンデルの誕生日、もう一人はサー・エドワード・エルガーのこちらは命日です。

ハンデルは日本ではドイツの作曲家と認識されていますが、20代でイギリスに移住し、代表的な作品の大半はイギリスでイギリス人のために書かれました。実際イギリスではヘンリー・パーセルと並ぶイギリス音楽中興の祖とされています。
ハンデルは1685年生まれ、大バッハと同い年です。バッハにくらべハンデルの音楽はなにかスコーンと突き抜けたような、雲ひとつない青空のような明るさがあります。
今日は誕生日ということで、ことに明朗で祝祭的な音楽を聴いて寿ぐことにしました。
水上の音楽
ラ・グランデ・エキュリー・エ・ラ・シャンブル・ドゥ・ロワ
ジャン=クロード・マルゴワール(指揮)
フランスの団体による明るく典雅な演奏。
王宮の花火の音楽
特別編成のウィンド・アンサンブル
サー・チャールズ・マッケラス(指揮)
ロンドン中のオーボエ・ファゴット奏者をかき集め、初演の編成と演奏を再現した空前絶後の録音。
オルガン協奏曲集
サイモン・プレストン(オルガン)
ザ・イングリッシュ・コンサート
トレヴァー・ピノック(リーダー)
オペラやオラトリオなど劇場での仕事が多かったハンデルですが、器楽音楽も数多く遺しました。中でも祝祭的な作品であるオルガン協奏曲をイギリスを代表する古楽演奏家の演奏で楽しみましょう。
フルートとハープシコードのためのソナタ集
ジャン=ピエール・ランパル(フルート)
ロベール・ヴェイロン=ラクロワ(ハープシコード)
フルートの歌心を存分に活かした素晴らしく愛らしいソナタを、名人ランパルの自在な演奏で楽しみましょう♪
d0044222_23430518.jpg


一方、今日が命日のエルガーは、近代イギリス音楽の中興の祖として、ハンデルから約2世紀後に登場しました。ビクトリア女王時代から第1次大戦直前までのイギリス音楽の精神的支柱として活躍しましたが、晩年最愛の夫人に先立たれ、その追憶として書いたチェロ協奏曲を最後に筆を折り、第1次大戦の暗い世相もあって表舞台から去ってしまいました。
そんなエルガーの命日ということで、明るく気品のある作品と暗く内省的な作品のいくつか を聴きました。
交響曲第1番
フィルハーモニア管弦楽団
ベルナルド・ハイティンク(指揮)
ソスピリ
弦楽のためのセレナード
シティ・オブ・ロンドン・シンフォニア
リチャード・ヒコックス(指揮)
エニグマ変奏曲
ロンドン・フィルハーモニー管弦楽団
サー・ゲオルク・ショルティ(指揮)
行進曲「威風堂々」(全5曲)
ロンドン交響楽団
サー・アーサー・ブリス(指揮)
序曲「コケイン(ロンドンの下町)」
ロンドン・フィルハーモニー管弦楽団
サー・エイドリアン・ボールト(指揮)
チェロ協奏曲
ジャクリーヌ・デュ・プレ(チェロ)
ロンドン交響楽団
サー・ジョン・バルビローリ(指揮)
気がつくと、すべてイギリスの団体の演奏で聴いていました。やはりエルガーは「イギリス音楽の父」なんですね♪
d0044222_23440124.jpg

by borituba | 2017-02-23 22:41 | おんがく | Comments(0)

こんばんや。
今宵はふと思いついて池袋のユニオンで仕入れてきたオーマンディ/フィラデルフィア管のブラームス交響曲全集を聴いております。
オーマンディだしフィラデルフィアだし、お気楽微温湯なブラームスだろうなとタカをくくってましたが、聴いてみてビックリ。

とにかく徹頭徹尾のイン・テンポ。煽りもルバートも全くと言っていいくらいナシ、テンポは速すぎず遅すぎず…え、これって朝比奈じゃん?とにかくフルトヴェングラーやクナッパーツブッシュとは対極の、朝比奈やザンデルリンクやヴァント、今日訃報が走ったスクロヴァチェフスキーに近い手堅いアプローチ。それはまるで余計な味付けをせず素材の味わいを活かしたお料理のようです。
そしてオーケストラがめちゃくちゃ上手い!アンサンブルが素晴らしいのは言うに及ばず、イン・テンポの中でのカンタービレ、音抜けがよくメリハリの利いた明るい管楽器の響き、内声までよく鳴 った芳醇な弦、重心の低い安定したハーモニー。
とにかく素晴らしく見通しと運びのよい演奏で、一気に4曲聴いても全くもたれないのです。
そしてなにより素晴らしいのはロマン主義音楽としての「華」があることです。オーケストラの語り口と持ち味をフルに引き出した見事な演奏です。

とにかく騙されたと思って一度聴いてみてください。オーマンディとフィラデルフィア管へのイメージが一変すること請け合い。オススメします♪
d0044222_23064577.jpg

by borituba | 2017-02-22 23:05 | おんがく | Comments(0)

このところ作曲家や音楽家の命日が続いていましたが、今日は誕生日のご紹介です。

今日は地味ながらフランス音楽の歴史的には重要な二人の作曲家の誕生日です。
一人はレオ・ドリーブ(1836-1891)。19世紀中盤のロマンティック・バレエとオペラ・コミークの中心的作曲家です。ビゼーとほぼ同世代ですが、ほぼほぼ舞台作品の作曲に特化した作曲家人生のためもあって、その作品はフランス以外ではあまり上演されず、バレエでは「コッペリア」、オペラでは「ラクメ」が有名なほかはあまり知られていません。
しかし、「コッペリア」と「シルヴィア」の組曲は日本では吹奏楽編曲版が有名で、コンサートやコンクールでもよく出ます。
また、オペラ作家であったので、コロラトゥーラ・ソプラノを好み、「ロシニョール」「カディスの乙女」というコロラトゥーラ・ソプラノの貴重なレパートリーになっている歌曲を書いています。
今宵はこういう曲をやらせたら天下一品のオーマンディとフィラデルフィア管で「コッペリア」「シルヴィア」を、「カディスの乙女」をコロラトゥーラの名手グルベローヴァで楽しみます♪
d0044222_22222866.jpg

d0044222_22225871.jpg

そしてもう一人はシャルル=マリー・ヴィドール(1844-1937)。優れたオルガニストでもあって、作品の大半がオルガン曲であるため、日本ではあまり知られていない作曲家ですが、フランクからメシアンへと連なるフランスの近代オルガン音楽の伝統を支えた一人です。ヴィエルヌとデュプレという二人の近代オルガン音楽の中興の祖を育て(そのデュプレの弟子がメシアン)、中でもオルガン音楽に「交響曲」という概念を持ち込んだということが最大の功績で、9曲の「オルガン交響曲」はいずれも力強さに満ちた傑作です。今宵はオルガン交響曲を中心に聴きどころをコンパクトにまとめたオルガン作品に定評のあるナクソスならではの一枚を楽しみます♪
d0044222_22233287.jpg

by borituba | 2017-02-21 22:20 | おんがく | Comments(0)