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今宵はワーグナーの誕生日を寿ぐことにしまして、セルとクレンペラーを軸に日本代表の小澤さんと朝比奈御大なども交えつつ聴いております。
中でもセル/クリーヴランドによるワーグナー作品集は、初期のヴェーバーの影響の色濃い「リエンツィ」「ファウスト」から「ニーベルンクの指環」組曲まで、ワーグナーの代表的な管弦楽曲をカバーしており、非常に力強い演奏で聴き応え充分。時々セルの唸り声や足音が聞こえて、セルが実は「アツい指揮者」だったという姿がかいま見える素晴らしい名盤です。
ノートゥンク、ノートゥンク♪
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by borituba | 2017-05-22 22:39 | おんがく | Comments(0)

今日のコンサート

今日はソプラノの福田美樹子先生ご出演の第86回コンセールC(セー)・フランス歌曲の歴史シリーズ第25回「ラヴェルの歌曲~没後80年記念」を聴いてきました@文京シビックホール・小。
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ラヴェルの歌曲は、フランス歌曲のなかでもなかなか生で聴く機会がありません。ピアノ一挺と組む歌だけでなく、オーケストラや室内楽と組む曲や、歌詞がない歌もあり、またピアノパートは非常に難しくまた技巧以上に表現力が求められているので、ピアニストにとっても一筋縄ではいきません。
そんなこともあって、ラヴェルの歌曲の演奏には入念なリハーサルが必要なので、生で上演される機会が少ないのが現状です。

今回はそんなラヴェルの歌曲をまとめて聴けるというたいへん貴重な機会でしたが、フランス歌曲のエキスパートのみなさんをもってしてもかなりの冒険であったことでしょう。

こちらの会の素晴らしいところは、まずもってプログラム・ノートの解説がわかりやすくかつ丁寧であることと、全曲の歌詞対訳がきちんと付いていることです。さすがはエキスパート集団です。

今回一番素晴らしかったのはやはり福田先生でした。今回は「ハバネラ形式のヴォカリーズ」「クレマン・マロの2つの諷刺的な詩」「トリパトス」をお歌いになりましたが、やはり波に乗って定期的に大きなステージをこなしている方は歌に底力と華があります。また最初に無歌詞で声を温めてから技巧的な歌を歌われたのが奏功して、ムラのない安定した歌になったと思います♪
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福田先生以外の出演者では、「博物誌」を歌われた安東亰衣子さんと小阪亜矢子さんのお二人のメゾソプラノが良かったです。安東さんは非常に素直な美声で、ディクションとのバランスが良く、聴きやすく素晴らしかったです。
一方小阪さんはやや鼻にかかったちょっとクセのある声でしたが、それを上手く個性に昇華してニュアンスのある表現に結びつけていて印象に残ります。例えれば熟成したチーズの味わいでしょうか。

その他のみなさまもやはりエキスパートだけあってディクションが素晴らしく、ラヴェルの世界を演出されていました。
by borituba | 2017-05-15 23:35 | おんがく | Comments(0)

今日はハチャトゥリアン忌です。

自作自演を中心に素晴らしいマエストーソの音楽を堪能します。
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ヴァイオリン協奏曲
ダヴィド・オイストラフ(ヴァイオリン)
モスクワ放送交響楽団
アラム・ハチャトゥリアン(指揮)
初演者と作曲者によるガチンコ勝負。オイストラフの豊穣な美音と歌心、ハチャトゥリアンの気合に満ちた指揮が噛み合って強烈なマエストーソが生まれました♪
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バレエ音楽「スパルタクス」(抜粋)
バレエ音楽「ガイーヌ」(抜粋)
ヴィーン・フィルハーモニー管弦楽団
アラム・ハチャトゥリアン(指揮)
ハチャトゥリアンがヴィーン・フィルに客演して自作を指揮して、当初少々バカにしていたヴィーン・フィルのメンバーが、フルトヴェングラーはだしの凄まじい気合に脱帽してヴィーン・フィル異色の名演が生まれました。
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交響曲第3番「シンフォニー・ポエム」
モスクワ・フィルハーモニー交響楽団
ボリショイ劇場管弦楽団のトランペット奏者
キリル・コンドラーシン(指揮)
ハチャトゥリアンのマエストーソ美の極致。テンション∞の凄まじい音の洪水にどこまでも流されていく快感♪
by borituba | 2017-05-01 23:37 | おんがく | Comments(0)

一昨日何の気なしにEテレをつけていたら、とてもきれいな合唱曲が流れてきました。思わず画面を見るとつなぎの「名曲アルバム」でした。

「誰の曲だろう?」と終わりまで画面に眼をおとしていると、モーツァルトの「孤児院のミサ」とのこと。早速新宿ユニオンで漁ってきました♪
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ヴォルフガング・アマデウス・モーツァルト:
ミサ・ソレムニスハ短調 K.139(47a)「孤児院のミサ」
エクスルターテ・ユビラーテ K.165(158a)

バーバラ・ボニー(ソプラノ)
ヤドヴィガ・ラッペ(アルト)
ヨゼフ・プロチェカ(テノール)
ホーカン・ハーゲゴール(バス)
アルノルト・シェーンベルク合唱団
ヴィーン・コンツェントゥス・ムジクス
ニコラウス・アーノンクール(指揮)

なんとみずみずしい、爽やかな音楽でありましょうか。「ミサ・ソレムニス」にふさわしい重苦しい序奏から、まるで霧が晴れて抜けるような青空になったように劇的に転調、爽やかに、そしてマエストーソに歌い上げられる神への賛美と感謝。キリスト者でなくとも祈りの頭を垂れたくなるような美しい音楽です♪

主調はハ短調となっていますが、ハ短調なのは「キリエ」の序奏だけで、主部でハ長調に転調してからはほとんど長調で、バッハの「ロ短調ミサ曲」と同じような構成になっています。
驚くべきは、この美しいミサ曲が、12歳の少年によって造り上げられた。ということです。ハイドンのパトロンとしてヴィーンを「音楽の都」と呼ばれる文化都市にした女帝マリア・テレジアの御前で演奏され、女帝から祝福された天才モーツァルトは、宗教音楽にも素晴らしい作品を次々と世に送り出すことになります。

ピリオド楽器・ピリオド奏法によるアーノンクールの演奏は、古典的な宗教声楽曲の歌の力を十二分に引き出して、力強く、格調高く歌い上げています。独唱も合唱もアーノンクールのアプローチに沿った素晴らしい歌心とアンサンブルで聴き応え充分です。

カップリングの「エクスルターテ・ユビラーテ」共々清々しい春の朝に目覚めの一枚としてオススメします♪
by borituba | 2017-04-30 23:35 | おんがく | Comments(0)

今日の一枚~新しい名盤

今日タワレコにて入手。
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モーリス・ラヴェル:
バレエ音楽「ダフニスとクロエ」(全曲)

アンサンブル・エデス(合唱)
レ・シエクル(管弦楽)
マリオン・ラリンクール(ソロ・フルート)
フランソワ=クサヴィエ・ロト(指揮)

「春の祭典」の初演譜・ピリオド楽器による録音で音楽界に旋風を起こしたフランソワ=クサヴィエ・ロトとレ・シエクルが、ラヴェルの大作「ダフニスとクロエ」に挑戦。純フレンチ・スタイルのピリオ楽器による限りなく初演に近い響きの再現の試みです。
「ダフニスとクロエ」の初演は1912年、「春の祭典」の1年前です。弦楽器はすでにスチール弦になっていましたが、張力はまだ弱かったので、現代よりローピッチ、管楽器は現代とほぼ近いシステムですが、純フレンチ・スタイルの個性的な響きは現代のオーケストラが失ってしまったものです。
ピリオド楽器による演奏ではどうしても現代オーケストラに比べダイナミック・レンジが狭くなりますが、その分フランス音楽の命とも言える一音一音の細かいニュアンスが表面に浮き出て、古典劇らしいみずみずしい叙情を生み出しています。第3部(第2組曲)のフルート・ソロは当時の所謂細管ですが、ニュアンスに富んだスマートで美しい響きが奏者の歌心を引き立てて素晴らしいです。
指揮のロトはピリオド楽器オーケストラのシェフということで、古楽屋さんかと思ったら、ミヒャエル・ギーレンの後任としてSWR交響楽団(旧南西ドイツ放送響)のシェフを務め、ブーレーズやリゲティやパヌフニクの録音も製作するなど現代音楽も得意とする指揮者で、譜面の解釈は現代的でアグレッシヴです。古典的な響きをアグレッシヴに展開する…ギーレンの後継というより、20世紀音楽におけるアーノンクールのような存在でしょうか。
管・打楽器は指定通り、弦楽器も必要最小限の編成で、合唱は40人弱の室内楽的な規模で、細かい動きもくっきりして、新鮮な驚きです。しかし音楽のスケールはおおらかでリズムのキレもよく、繰り返し聴きたくなるご機嫌な演奏です。録音もホールトーンを程よく拾ったニュアンスにあふれ優秀で、新しい「ダフニス」の名盤としてオススメします♪
by borituba | 2017-04-28 23:19 | おんがく | Comments(0)

今日はスラーヴァことムスティスラフ・ロストロポーヴィチ御大の命日です。今日はスクリャービンとメシアンの命日でもありますが、日本と日本人を愛し、またご縁の深い御大を偲ぶ鑑賞に専念したことです。

偉大なチェリストとして、また指揮者としての活躍はもちろんですが、小澤征爾さんとの交流をきっかけとして大の親日家で、ほぼ毎年のように来日してチェリスト、指揮者共にたくさんの公演を行いました。そのためロシアの巨匠の中では飛び抜けて日本人に馴染みが深く、あっしも新日本フィルの公演で何度も聴いています。

そのため御大の来日公演の思い出がたくさんあります。
ブリテンが夫人のヴィシネフスカヤさんを想定して書いた「戦争レクィエム」。すみだトリフォニーホールのこけら落としシリーズで、東京大空襲で多くの犠牲者を出した墨田区ということであえてレクィエムを演奏したのです。

奇しくも阪神・淡路大震災の翌日、サントリーホールで行われたN響と小澤征爾さんの歴史的和解コンサート。ドヴォルジャークの協奏曲のソリストとして出演していた御大が、アンコールで拍手を辞退して弾いたバッハ。

生涯最後のステージとなった新日本フィルの定期公演。ショスタコーヴィチの交響曲第8番の終演後、いとおしそうにスコアを抱き締めた御大。

テレビでのインタビューが縁で、平和への想いを一にしていた筑紫哲也さんとは親友で、御大の公演のとき、オーチャードホールやサントリーホールのロビーでお見かけしました。

日本が大好きだった御大。わけても相撲が大好きで、新日本フィルの公演は両国国技館の場所に合わせて1月か5月に設定されていました。

御大の発案によりロンドンと東京で行われたコンサート・バレエプロジェクト「ロメオとジュリエット」。東京公演は新日本フィルが起用されましたが、公演の前日に、トリフォニーホールこけら落としシリーズのR.シュトラウス「ドン・キホーテ」(小澤さん指揮)で共演したヴィオラ首席の白尾偕子さんが急逝、異様な空気の中の公演が忘れられません。翌々日の葬儀に参列した御大は弔辞の代わりに阪神・淡路大震災のときと同じバッハを献奏したそうです。

御大が遺されたバッハの録音は敬愛するパウ・カザルスのそれと同じく「祈りの音楽」です。技術論でいえば必ずしも名盤ではないのかもしれませんが、平和への祈りの音楽としてこれ以上のものはありません。世界中で戦火が絶えず、日本の周りもきな臭くなりつつある今、御大の命日を機縁として、平和への想いをこめて味わいたいものです。…合掌。

今日聴いた音盤
プロコフィエフ:
交響曲第5・7番
フランス国立管弦楽団
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チャイコフスキー:
交響曲第1番「冬の白昼夢」
交響曲第2番「小ロシア」
ロンドン・フィルハーモニー管弦楽団
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ショスタコーヴィチ:
チェロ・ソナタ
ベンジャミン・ブリテン(ピアノ)
チェロ協奏曲第1番
フィラデルフィア管弦楽団
ユージン・オーマンディ(指揮)
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J.S.バッハ:
無伴奏チェロ組曲第2番ニ短調 BWV.1008
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by borituba | 2017-04-27 23:15 | おんがく | Comments(0)

今日は20世紀前半のパリを拠点にセンセーショナルな芸術運動を展開したセルゲイ・ディアギレフの誕生日です。

ディアギレフは当初はロシアの芸術文化を西欧に紹介するために絵画展やバレエ公演のプロデュースをしていましたが、やがてバレエに特化して、ロシアのバレエの伝統をベースにした新しいバレエ作品の創造をめざして「バレエ・リュッス」を組織し、当時もっとも先鋭的だった作曲家や画家やデザイナーたちに作品を創らせて、バレエを総合芸術として定着させました。
ディアギレフがプロデュースして創られたバレエ音楽の多くは作曲家の代表作として現代でも頻繁に上演される傑作です。また、リムスキー=コルサコフの「シェヘラザード」やドビュッシーの「牧神の午後への前奏曲」など、既存の音楽作品を用いた新しいバレエ作品も数多く創造しました。
今宵はそんな中でも傑作中の傑作の数々を聴いております♪

イゴール・ストラヴィンスキー:
「火の鳥」(1910年全曲)
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「ペトリューシュカ」(1911年原典版)
ニューヨーク・フィルハーモニック
「春の祭典」
クリーヴランド管弦楽団
ピエール・ブーレーズ(指揮)
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モーリス・ラヴェル:
「ダフニスとクロエ」(全曲)
ルネ・デュクロ合唱団
パリ音楽院管弦楽団
アンドレ・クリュイタンス(指揮)
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「ラ・ヴァルス」
(ディアギレフはこの曲はバレエにできないと突っ返したが、バレエ・リュッスのために創られた)
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マヌエル・デ・ファリャ:
「三角帽子」
テレサ・ベルガンサ(メゾソブラノ)
スイス・ロマンド管弦楽団
エルネスト・アンセルメ(指揮)
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クロード・アシル・ドビュッシー:
「遊戯」
「牧神の午後への前奏曲」
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フローラン・シュミット:
「サロメの悲劇」Op.50
フランス国立放送女声合唱団
フランス国立放送管弦楽団ジャン・マルティノン(指揮)
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フランシス・プーランク:
「牝鹿」(全曲)
アンブロジアン・シンガーズ
フィルハーモニア管弦楽団
ジョルジュ・プレートル(指揮)
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ニコライ・リムスキー=コルサコフ:
交響組曲「シェヘラザード」Op.35
キーロフ劇場管弦楽団
セルゲイ・レヴィーチン(ヴァイオリン)
ヴァレリー・ゲルギエフ(指揮)
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by borituba | 2017-03-31 21:35 | おんがく | Comments(0)

今日3月28日はラフマニノフ忌です。

不思議に日本人に人気の高いラフマニノフ。やはり美メロのてんこ盛りのロマン味が愛されているわけですが、あっしは実はそのあたりが苦手でして、好きな録音はあまりロシア味やロマン味を強調しないクールな演奏を好んで聴いています。

特にピアノ協奏曲はヴィルトゥオーゾ系より手堅いビターチョコのような「大人のラフマニノフ」が好きで、ティボーデとレーゼルをもっぱら愛聴しています。
ピアノ協奏曲第2番はラフマニノフの代名詞のような作品ですが、実はピアノ協奏曲としてはかなり異形な作品なのです。全体を通してメロディや主題より伴奏音形を弾くことが多く、ピアノとオーケストラの主従が逆転しているのです。病み上がりの作品ということでヴィルトゥオジティの表現がかなり慎重になっているのでしょう。カデンツがないのも特異な特徴です。ピアノ協奏曲というよりピアノつき交響曲という印象です。
その反動か、次の第3番では主従がピアノ主導に戻って、長大で超絶技巧のカデンツも復活。協奏曲の中にピアノ・ソナタが1曲入っているかのような印象です。多分ピアニスト・ラフマニノフとしても全盛期の作品なのでしょう。
そのせいか、ヴィルトゥオーゾ系のピアニストで第2番を弾かない人もいます(ホロヴィッツとアルゲリッチが代表者)。

ピアノ協奏曲全集
ジャン=イヴ・ティボーデ(ピアノ)
クリーヴランド管弦楽団
ウラディーミル・アシュケナージ(指揮)
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ペーター・レーゼル(ピアノ)
ベルリン交響楽団(旧東ドイツ、現:ベルリン・コンツェルトハウス管弦楽団)
クルト・ザンデルリンク(指揮)
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近年、日本でもよく演奏されるようになり、人気曲の仲間入りした交響曲第2番は、チャイコフスキーの第5交響曲とならぶロシア・ロマン主義音楽の精華と言えるでしょう。ザンデルリンクがフィルハーモニア管から濃厚なロシア味を引き出した素晴らしい演奏を聴きます。録音もよくお薦めします。
交響曲第2番ホ短調 Op.27
フィルハーモニア管弦楽団
クルト・ザンデルリンク(指揮)
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ラフマニノフは革命を嫌ってアメリカに亡命、ピアノ協奏曲第4番などを発表しますが、ロシア味が後退してあまり評価されず不遇な晩年を送ります。最晩年になって望郷の想いから濃厚なロシア味が復活、同時に死期を悟ったかのようにグレゴリオ聖歌の「怒りの日」を採り入れた作品を書き、作曲家人生を締めくくります。
それが「パガニーニの主題による狂詩曲」と「交響的舞曲」です。前者はピアノとオーケストラ、後者は管弦楽の曲ですが、いずれも協奏曲第5番、交響曲第4番と言ってもおかしくない力作で、交響的舞曲は近年演奏会に出るようになり、吹奏楽の世界では編曲版がコンクールや演奏会の屈指の大ネタとしてよく出ます。ラトル/ベルリンの録音をよく聴きます。
交響的舞曲
ベルリン・フィルハーモニー管弦楽団
サー・サイモン・ラトル(指揮)
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指揮者としては突っ込みどころの多いアシュケナージですが、ラフマニノフのピアノ曲の演奏は非の打ち所のない名演です。特に24曲の前奏曲は素晴らしいです♪
前奏曲嬰ハ短調 Op.3-2
10の前奏曲 Op.23
13の前奏曲 Op.32
ウラディーミル・アシュケナージ(ピアノ)
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by borituba | 2017-03-28 22:45 | おんがく | Comments(0)

今日はドビュッシー忌と同時にバルトークの誕生日です。

ということで、朝からドビュッシーとバルトークを聴いております。
思えばバルトークはロマン主義音楽からスタートしたあと(ヨアヒムの書生をしていたころの習作はまんまブラームス)、ドビュッシーに影響を受け、コダーイと共に集めたハンガリーやルーマニアの民族音楽を素材とした印象主義的な作品で世に出ました。
そんな二人が命日と誕生日という関係でつながっているとは。なんだか奇しき因縁を感じます。

ドビュッシーもバルトークもラヴェル同様聴き倒しているので、今日はバルトークはドビュッシーの影響の色濃い作品を、ドビュッシーはその元になった作品を中心に聴きました。

ドビュッシー:「海」「牧神の午後への前奏曲」「管弦楽のための映像」「夜想曲」
クリーヴランド管弦楽団
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バルトーク:
バレエ音楽「不死身の宦官」、管弦楽のための4つの小品、2つの映像、5つのハンガリーのスケッチ
シカゴ交響楽団
ピアノ協奏曲第3番
エレーヌ・グリモー(ピアノ)
ロンドン交響楽団
ピエール・ブーレーズ(指揮)
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バルトーク:
「3つのチーク県の民謡」「ルーマニア民俗舞曲」
廻由美子(ピアノ)
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「ルーマニア民俗舞曲(管弦楽版)」
シカゴ交響楽団
サー・ゲオルク・ショルティ(指揮)
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ドビュッシー:
「レントよりおそく」
前奏曲集 第1巻
版画
ピアノのために
ベルガマスク組曲
ジャック・フェヴリエ(ピアノ)
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弦楽四重奏曲
ボロディン弦楽四重奏団
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バルトーク:
弦楽四重奏曲(全6曲)
ハンガリー弦楽四重奏団
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中でもバルトークの弦楽四重奏曲はハンガリーの奏者による演奏は他の団体と一味違うマジャール人の感性がにじみ出て目から鱗の落ちるような新鮮な発見があり、今まで弦楽四重奏が苦手で敬遠していましたが、全6曲を楽しく一気に聴くことができました♪
by borituba | 2017-03-25 23:10 | おんがく | Comments(0)

昨日に引き続き

昨日に引き続きオーマンディとフィラデルフィアのベートーヴェンを聴いております。
昨日聴いた7番と8番が想像をはるかに上回る素晴らしい演奏だったので、今宵は1~6番を一気に聴いておりますが、昨日の2曲同様素晴らしいです。
基本的に終始イン・テンポで、音楽が自然に流れていくのが非常に心地よいです。それに加えフィラデルフィアの持ち味である芳醇なオーケストラ・サウンド。

20世紀後半に特にアメリカで活躍したハンガリー出身の指揮者たち。ライナー、セル、ショルティ、そしてオーマンディ。すべてベートーヴェンを演奏していますが、共通しているのはイン・テンポということ。と言っても昨今のあっさり味の低カロリーではありません。
そしてダイナミク・レンジが幅広くコントラストがくっきりしていること。
さらに気品というか、古典音楽としての品位を決して忘れない引き締まった表現。

そんな共通項を思いつつオーマンディのベートーヴェンを聴いていると、ユージン・オーマンディという指揮者の本質を我々がいかに誤解してきたかがわかるのです。

例えば第5番。フルトヴェングラーやクナッパーツブッシュとは対照的に、譜面を忠実にトレースするような演奏です。それをオーケストラの持ち味の明るく芳醇なサウンドであくまで自然に音楽が流れていきます。それはあたかも名優の朗読する大河小説のような心地よい響きです。
例えば第6番「田園」。これはオーマンディとフィラデルフィアの持ち味に一番合った作品であるだけに、ヴィーン・フィルに勝るとも劣らぬ名演です。各楽章の性格が明確で血の通った豊かな響きで流れていきます。

1・2・4・8の4曲はベートーヴェンのもう一つの顔である、先輩モーツァルトから受け継いだディヴェルティメント性が十二分に表現されたチャーミングと言ってもいいご機嫌な演奏です。
第3番「英雄」。2番や4番を聴いても感じることですが、なんと若々しい元気な演奏でしょう。第2楽章の葬送行進曲ももたれることのない淡々とした自然な流れが却って悲劇的に胸に沁みます。そして全曲にみなぎる気品。

いろいろ書きましたが、百聞は一聴に如かず。騙されたと思ってぜひ一度お聴きください。オススメします。
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by borituba | 2017-03-13 22:53 | おんがく | Comments(0)