さくら横ちょう

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2009.4.5
桜が満開となりました。

鉄道だけでなく花にも心を寄せる私としては、嬉しい季節です。

そういえば、最近やたらと桜の歌がふえました。有名無名玉石混交の桜歌がこの時期になると氾濫するようになりました。いささか粗製濫造の気味のような気もします。

そんな中、私の一番好きな桜の歌は別宮貞雄の歌曲「さくら横ちょう」です。

別宮貞雄は、ドイツ系の作風が主流の日本の作曲界にあって、フランス系の音楽を学んだ数少ない作曲家です。パリでダリウス・ミヨーの教えを受け、多調技法を身につけました。


さくら横ちょう加藤周一:詩

春の宵 さくらが咲くと
花ばかり さくら横ちょう

想出す 恋の昨日
君はもうここにゐないと

ああ いつも 花の女王
ほほえんだ夢のふるさと

春の宵 さくらが咲くと
花ばかり さくら横ちょう

会い見るの時はなからう
「その後どう」「しばらくねえ」と
言ったってはぢまらないと
心得て花でも見よう

春の宵 さくらが咲くと
花ばかり さくら横ちょう
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2009.4.4

3度出てくる「春の宵 さくらが咲くと 花ばかり さくら横ちょう」は、朗詠風になっていて、春の宵のどことなく寂しい感じをよく表現しています。
若い頃はこの曲はあまり気にしなかったのですが、30代半ばくらいから、この歌を聴くとそれまでのいろいろな人への想いが湧き上がってきて、なんだかセンチメンタルな気分になるのです。
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2009.4.5

思い続けたけど通じなかったあの人。想いを裏切られたアイツ。そして、この歌を教えてくれたあの人…

桜の季節になるとこの歌と、いろんな人の想い出がアタマとココロを駆け巡っている…今日この頃です。
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2009.4.5
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by borituba | 2009-04-06 22:51 | おんがく | Comments(0)