シリーズ-東京の地下鉄を診断する:千代田線

1.路線の距離と所要時間(スピード)
代々木上原-綾瀬間21.9kmを38分。東西線より皇居の迂回が大回りになる分若干時間がかかっていますが、渋谷-都心、都心-城東地区のアクセス路線という2つの要素を含むということで、都心までの所要時間を考えれば、まずまずと言えるのではないかと思います。
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2006.6.12 常磐線金町駅

2.路線の便利度(相互乗り入れ・他路線とのアクセス)
代々木上原で小田急、綾瀬でJR常磐線と相互乗り入れしています。しかし、JR車は代々木上原まで、小田急車は綾瀬までの運転になっており、その先には行きません。
綾瀬駅がターミナル駅でないことで、相互乗り入れのメリットがかなり相殺されてしまうという大きな問題があります。ロマンスカー以外のすべての列車が停車する代々木上原はともかく、小田急車が綾瀬以遠にいかないのは非常に問題です。せめて松戸まで行ってくれればかなりスムーズになると思うのですが…
他路線とのアクセスはかなり良く、代々木上原・明治神宮前・表参道・国会議事堂前・霞ヶ関・日比谷・大手町・新御茶ノ水・西日暮里・町屋・北千住と11駅あり、山手線とのアクセスも明治神宮前(原宿)・西日暮里と2駅あります。ただ、原宿・西日暮里ともターミナル駅ではないため、便利度はやや割引になるのは否めません。

3.ダイヤ(路線内乗継の問題など)
代々木上原方面に朝ラッシュ時に霞ヶ関ゆき、明治神宮前ゆきがありますが、概ね霞ヶ関で客層が入れ替わるので、大きな影響はありません。しかし先に述べたとおりターミナル駅でない綾瀬での乗継が大きなネックになっていて、せっかくの相互乗り入れが「迷惑乗り入れ」などと揶揄される状態になっています。例えば、常磐線の金町に行く場合、小田急車に乗ると必ず綾瀬で後続に乗り換えなければならず、また快速線からの乗換えも不便で、非常に使い勝手が悪い状況になっています。

4.車両
開業当時は東西線から5000系が出向していましたが、程なく専用の6000系がデビュー、現在も活躍中です。車齢30年を越えた車もあり、すべて更新工事を経ていますが、後継車はまだ開発されておらず、今しばらくは活躍を続けそうです。上記の通りJR車、小田急車は地下鉄区間から先へは行かないため、地下鉄用の保安設備しか積んでいませんが、6000系は当然ながらすべての保安設備を搭載しているため、常磐線→千代田線→小田急線と走り通すことが可能なため、常磐線取手-小田急唐木田直通列車や、我孫子・柏・松戸始発の「多摩急行」などに起用されています。
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2006.6.12 東京メトロ千代田線(JR常磐線)綾瀬駅
JR車は、103系1000番台からの世代交代が早い時期に完了し、現在は203系と209系1000番台が活躍中です。ただ、203系はアルミ車体のメンテナンスがあまり良くないので車体の汚れが目立ち、みすぼらしく見えて、写欲が湧かない車両の一つです。
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2006.6.12 東京メトロ千代田線(JR常磐線)綾瀬駅
小田急車は先頃華々しくデビューしたMSE60000系による「地下鉄ロマンスカー」が走り始めました。また、目下小田急最新の通勤車である2代目4000系も千代田線に入って来ます。
初代の乗り入れ車両は私も大好きだった9000系でしたが、一昨年惜しまれつつ引退(乗り入れ車としては平成2年に撤退)。2代目は今も活躍中の1000系です。
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2005.10.3 小田急電鉄小田原線参宮橋駅
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2006.11.3 小田急電鉄小田原線参宮橋-代々木八幡間

5.その他
「地下鉄ロマンスカー」の登場など華やかな話題が多い千代田線ですが、実質は問題山積で、一向に改善されない「迷惑乗り入れ」は、相互乗り入れの抱える問題の象徴になっています。検車区が綾瀬にあるため、入庫車が綾瀬止まりになるのは仕方のないところですが、小田急車がすべて綾瀬止まりになってしまうのはあまりにも乗客無視であり、一刻も早く解決すべき課題だと思います。

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by borituba | 2008-09-08 16:03 | てつどう | Comments(0)