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シリーズ「京急の顔」第4回

「京急の顔」シリーズに戻ります。
京急2000形です。「湘南顔」600形に代わって快速特急専用車として華々しくデビューしましたが、花形としての時期は短く、後継の2100形にその座を譲り、3扉ロングシート化して、現在では普通でも走ります。名車6300系のデビューで特急車としてはわずか9年しか活躍しなかった阪急2800系と並ぶ「悲劇の特急車」と言えるでしょうか。
2000形が快特専用車として短命であった理由は、VVVFインバータという、画期的なシステムの導入が、予想以上に速かったことと、空港線のグレードアップ-悲願の空港ターミナル乗り入れで、車両の動態が大幅に変わった(それまで特急・急行のみだった都営線直通車に快特が加わり、日中は羽田空港行き急行以外はすべて快特に)ことが挙げられます。前面非貫通のため都営線には入れず、エアポート快特には使えないことが災いして(画像は横浜方からの列車)、すでに600形が3扉セミクロスであったこともあって、ロングシート化されてしまいました。この日、帰りに2000形特急に乗りましたが、標準軌の車体幅をフル活用してゆったりしたシート配置だったことで、ロングシートになると(空いていたせいもありますが)、ガランとした感じになっています。
前面は従来のスタイルを一新した当時としては斬新なもの。ただし、白帯が腰部だけになったせいか全体に腰高な印象があり、600形以降の「ニュー京急」スタイルに比べやや重厚さに欠けるような気がします。1000形や800形とは対照的に、スカートを履かせた方がいいと思います。チョッパ制御車なので放熱等の問題はないと思いますが…
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2005.4.19 京浜急行空港線京急蒲田-糀谷間(京急蒲田駅構内)
by borituba | 2005-05-17 22:43 | てつどう