秋の実り

住宅街で見ることができる「秋の実り」の代表格が柿です。近所で最も見事な柿の木に、今年はたくさんの実が付きました。
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2006.11.23
柿は大体一年おきに豊作になります。今年は秋になっても暖かい日が続き、また熟す前に実を落としてしまうような大きな台風も来なかったため、木にたくさん実が残り、豊作となりました。
柿の実は鮮やかなオレンジ色ですが(というのも妙な表現ですね)、日本の古典色としての「柿色」は、もっと茶色っぽい、というかほとんど茶色になっています。実は色としての「柿」は実の色ではなく、柿の渋、つまりタンニンという茶にも含まれている物質の色なのです。渋柿を煮詰めて抽出する柿渋は、防虫の効果があるため、紙や木材の保護に使われ、また江戸好みのまさに「渋い」茶色の染料としても使われました。
タンニンは熱したり乾燥すると結晶化して渋みがなくなるので、渋柿は湯通ししたり、干したりして食べます。また、甘柿のタネを植えて育てても、渋柿になってしまうので、柿の果樹園では渋柿の木に甘柿を接ぎ木して増やします。甘柿の方が定着して成長すると、渋柿の方は切ってしまいます。甘柿の木がヘンなところで曲がっていることが多いのは、この接ぎ木のせいなのです。
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2006.11.23
by borituba | 2006-11-26 19:52 | はな | Comments(0)