秋の実り

秋は実りの季節。近所でも花の季節を終えて、実をつけている木々が目立ってきました。
柿や柘榴に混じって、目に付いたのがこの実です。何の実だかわかりますか?
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2006.11.5
これは実は山吹の実です。一重咲きの山吹は、秋になるとこうした黒い実をつけます。八重咲きの山吹は実がならないため、太田道灌の「山吹伝説」で

七重八重花は咲けども山吹の実の一つだになきぞかなしき

と詠われたのは八重咲きの山吹のことです。一重咲きの方も花と実の時期に開きがあり、また花に比べ地味な実であるため、実はなかなか顧みられることがないようです。

道灌の「山吹伝説」の舞台になったのは、現在の豊島区高田周辺だといわれていますが、実は関東管領扇谷上杉家の重臣だった道灌の領地だった関東各地に「山吹伝説」が伝わっており、本家争いが続いており、本当はどこだかわかっていません。

しかしこの伝説は「江戸の草分け」とからんで人々に大いに浸透し、「道灌」という江戸落語の基本中の基本になるほど膾炙したわけです。
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by borituba | 2006-11-06 11:15 | はな | Comments(0)