2006年 10月 01日
新馬場原色電車名鑑-10
まず、1500番台の最初の20両は鋼製車体、チョッパ制御という「普通車一代」800形を引き継いだ中身でデビューしました。むしろ2000形に続く両開き扉、腰部2灯、ブラックマスクという新しい京急フォルムの方が注目を浴びました(前面に雨樋が回っている伝統的フォルムは引き継がれています)。しかし、快特120km/h運転の開始に伴うブレーキ改造は行なわれず、結局4連×5編成のまま、主に本線普通用として運用されています。また、1000形と同じ18m3扉であることから朝夕ラッシュや多客時には大師線にも入ります。
1500番台後半からは、チョッパ制御のまま車体が京急初のアルミ合金製になりました。ここからは120km/h対応車両となっており、8連車はSH快特や空港急行など都営線乗り入れの優等列車として活躍しています。このあと1600番台まではスカートなしでデビューしていましたが、2001年からの更新工事で順次スカートが付けられ、現在スカートなしの編成はわずかになっています。下の画像左の1545編成は現在スカート付きになっています。
平成に入った1990年以降にデビューした1700番台は、アルミ車体に加え、VVVFインバータ制御となり、後の「ニュー京急スタイル」への橋渡しとなりました。ここからは最初からスカートが付けられています。
こちらも「新白幕」化が進んでおり、ただでさえバリエーションが豊富な1500形をさらに多彩にしています。しかし、「京急」としては斬新なフォルムは裏を返せば他社と似た平凡なフォルムに見え、撮影していてやや妙味が薄く感じられるのが最大の「欠点」といえばいえるでしょうか?その他は大変使い勝手のいい万能車両だということで、一都二県を股にかけて活躍しています。