報恩・昭和の電車グラフィティ22-新京成8000系

今日ご紹介するのは、新京成8000系。個人的には今までで一番縁遠かった電車です。
新京成電鉄は、旧陸軍の鉄道連隊の演習線の払い下げを受けて、昭和22年に新津田沼-薬園台間で開通しました。演習線の特殊性からカーブや起伏が激しく(さまざまな演習用にわざとそのように敷設された)、また軌間も762mm(ナローゲージ)だったため、国鉄仕様の1076mmに改軌の上開通させましたが、その後現在まで1372mm(軌道線の標準軌間、東京都電、京王線と同じ)、1435mm(世界標準軌、新幹線、京急、阪急、京阪などと同じ、京成はかつて1372mmだったが、都営・京急乗り入れを機に全線を1435mmに改軌している)と、2度も改軌を行なうなど、数奇な運命を歩んできました。また、演習線は他の鉄道とは独立していたため、事実上のターミナル新津田沼は京成、国鉄とは離れており、京成との連絡線もかなり強引に京成津田沼駅に突っ込んでおり、連絡線の名残りでいまだに単線になっています。
開業からは長らく親会社京成の払い下げ車両を使っていましたが、昭和46年になってようやく自社発注の800系がデビュー。沿線の発展と共に路線も発展し、本家に先駆けてVVVFインバータ車両(量産型通勤車としては実は世界初でした)を導入するなど地味ながら意欲的な会社です。
d0044222_0163915.jpg

2006.2.9 新京成電鉄新京成線初富駅(追加画像)
8000系は昭和53年デビュー。800系に続く自社発注車第2弾で、おとといご紹介した小田急9000系の影響圏にある「額縁顔」になっていますが、当時京成の特急AE車(初代)に合わせた肌色の地にマルーンの帯という配色で、京成との結びつきを感じさせますが、初代AE亡き後も、この配色を維持しています(8900系からは新塗装になりました)。顔の塗り分けがユーモラスで、「くぬぎ山の狸」などと呼ばれて親しまれています。
d0044222_13333186.jpg
2005.12.8 新京成電鉄新京成線滝不動駅
先頃、新京成の電車の京成津田沼から京成線への乗入れが決まりました。車両規格の違いから片乗り入れになりますが、今や同グループの北総鉄道が高砂乗り入れで新京成への乗り入れを解消してから、元の「離れ小島」状態に戻っていた新京成にとっては朗報であるとともに、開業60年にしてやっと「本家」の線路を走ることになるわけです。
d0044222_1340764.jpg
2005.12.8 新京成電鉄新京成線滝不動駅
[PR]
by borituba | 2006-02-08 11:28 | てつどう | Comments(0)