2017年 02月 08日
今日の三枚~伊福部忌によせて
今宵はやはり先生の作品を聴いております。
伊福部昭 作曲家の個展
シンフォニア・タプカーラ(1954/1979改訂)
管絃楽のための「日本組曲」(1991)
新日本フィルハーモニー交響楽団
井上道義(指揮)
1991年9月17日のサントリーホールでのライヴ録音。先生の代表作「タプカーラ」と先生がまだ北大で林業を学んでいた19歳で作曲した処女作「ピアノ組曲」を58年後の1991年、77歳の先生によって大管弦楽にアレンジした「日本組曲」。このライヴが初演です。
ミレニアム・ゴジラ・ベスト
1954年の「ゴジラ」から1975年の「メカゴジラの逆襲」にいたる15本の東宝特撮映画音楽の聴きどころを凝縮した一枚。先生は音楽の作曲だけでなくサントラの録音ではオーケストラを指揮されて、音入れ編集にも立ち会われていたそうです。
ということで、東宝特撮映画音楽集は、立派な「伊福部昭自作自演集」でもあるのです。
SF映画の世界(part1)
「伊福部昭百年紀」で未だ再構成されていない最大の作品が1959年の「日本誕生」です。東宝がその持ち駒をフルに使った空前絶後のオールスターキャストの超大作。音楽も全編にわたるコーラスや和楽器の参加などスケールが桁違いです。これも先生が指揮されている自作自演サントラです。