2005年 10月 06日
安全を守る誇り(その2)
京急の事業用車は、すべて1000形を種車に改造され、デト(電動貨車)、デチ(レール輸送用車)、クト(救援車)の3種類があります。このうち、デトは京急ファインテックの久里浜工場と新町検車区の間を週3回定期的に往復しています。そのため、事業用とはいえ旅客車並のスピードが求められ、1000形が種車に選ばれたわけです。
事業用車というと、普段は大概車庫の隅っこでホコリを被っていて、塗装も褪せたままになっていたり、錆が浮いていたりと、結構雑に扱われていることが多いのですが、京急は機関車も貨車も所有したことがなく、また標準軌なので国鉄などから買い入れることもできないので、事業用車の出動機会が多く、非常に大事にしています。検査の度に塗装もきちんと更新し、台車も塗装してあります。また普通はやらない車体洗浄もやっています。こうしたところに京急の「プライド」を感じます。