シリーズ「吹奏楽の楽器たち」第8回

吹奏楽は20世紀に入り飛躍的にレパートリーが広がりました。オリジナル作品も数多く作られるようになり、それにつれて使用する楽器が増えました。なかでも打楽器は「叩くと音の出る」ものは全て楽器として使われるようになりました。皮、木、金属、プラスチック、その他ありとあらゆる素材が使われます。さらに鍵盤系の楽器、ピアノやチェレスタなどは吹奏楽では打楽器の持ち場になることが多いようです。
そんな中でも、今でも基本になるのは「ばちで皮を叩く」太鼓類です。ティンパニはオーケストラのサウンド創りに重要なファクターとなります。ばちの選択、ヘッド(皮)の材質などでそのサウンドは大きく変わります。もともとは銅製の大鍋に皮をかぶせて叩いたのがきっかけといわれ(異説もありますが)、ケットル(鍋)ドラムといわれていました。古楽オーケストラでは本皮のヘッド(牛皮か羊皮)を使います。画像は現代のペダル式ティンパニで、ヘッドはプラスチック製ですが、奏者によっては本皮を愛用している人もいます。ウィーン・フィルではティンパニだけでなく、大太鼓、小太鼓も本皮を使用(牛皮と羊皮を併用)しています。ティンパニはペダル式の一つ前のハンドル式で、音を変えるときにはハンドルをグルグルと回します。叩きながら音を変える必要のある現代曲をやる時は奏者の横に「ハンドル係」を配置します。
通常は古典曲では2台、近代曲でも多くて4台で一組になるティンパニですが、今回の「惑星」では6台使用します。奏者も一人では足りず、二人で演奏します。第6曲「天王星」では複雑に絡むティンパニのアンサンブルが「見どころ」です。是非ホールでご覧ください。
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2005.8.13 合宿所合奏場にて
by borituba | 2005-08-23 21:06 | おんがく | Comments(0)