シリーズ「吹奏楽の楽器たち」第6回

フルートを除く木管楽器はクラリネット、サクソフォンの「シングルリード」と今日ご紹介する「ダブルリード」に大きく分かれます。ダブルリード属は、2枚のリードを合わせて根元を固定し、コルクを差したものを楽器に取り付けて吹きます。原理としては、笹笛や葦笛と同じです。シングルリード属との違いは、基本的にこのリードを自分で作るところにあります。初心者やアマチュアの場合完成品を買って来たり、師匠に作ってもらったりすることもありますが、プロの奏者は自分で作るのが普通で、アマチュアでも凝り性の人は自分で作り、「趣味はリード作り」という人も少なくありません。名人になるとプロにリードを供給する人もいます。
画像上のオーボエは、オーケストラではチューニングの要として、その音色をも支配する重要なパートですが、吹奏楽に取り入れられたのは比較的新しく、日本では戦後になってから、といってよいでしょう。軍楽隊主導で普及していった歴史を持つ日本の吹奏楽(日本の管楽器の草分けの人のなかには軍楽隊出身者がたくさんいます)では、管楽器の中では繊細な方に属するダブルリード属は野外行進には不向きで、戦後、吹奏楽コンクールが主導で普及が図られるようになって、レパートリーの拡大と共にダブルリードが取り入れられるようになりました。
ダブルリード属は、木管楽器の中では、横笛(フルート)と共に古い歴史を持っています。画像下のファゴットも、バッハの時代にはすでに形が完成され、ハイドン・モーツァルトの時代には管楽器の花形として活躍、協奏曲や独奏曲が数多く作られました。さらに低い音域を担当するコントラファゴットも、ベートーヴェンの時代には完成されていて、「第九」などで活躍します。その後、一時脇役に追いやられますが(シューマンやブルックナーの交響曲ではソロすらほとんどなく、曲の規模に比べて「つまらない」といわれています)、20世紀に入り、マーラー、ストラヴィンスキー、ラヴェル、ショスタコーヴィチなど大作曲家がファゴットに重要な役割を与えるようになり(ストラヴィンスキー「春の祭典」や、マーラー、ショスタコーヴィチの交響曲など。ラヴェルは「マ・メール・ロワ」や「左手のためのピアノ協奏曲」でコントラファゴットにまで重要なソロを書いています)、「主役」の座に返り咲きました。
今回の「惑星」では、オーボエ、ファゴットの他、コールアングレとコントラファゴットが使われます。当日ホールでダブルリード属の活躍をどうぞご覧ください。
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2005.8.13 合宿所合奏場にて
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Commented by デトニ@怪社 at 2005-08-22 13:09 x
こんにちは。すっかりご無沙汰しているうちに「音楽板」に変身していますね♪ 今のところは無理ですが、将来は〝ご近所〟でもありますし・・・ウチの「姫」を臨時雇用していただくことがあったらいいな~・・・なんて思っています。 楽器も折り畳み椅子も不要です。(謎)

私は流行の「武路具」というのがどうも良く判らず、密かに2箇所開設したのですが放置状態。あれこれ探してこの度の「激重」の開設となりました。
by borituba | 2005-08-21 22:43 | おんがく | Comments(1)