シリーズ「吹奏楽の楽器たち」第1回

私は13歳から吹奏楽をやっています。始めてから四半世紀を越え、人生の3分の2以上を吹奏楽と共に過ごしてきたことになります。その間、全国大会や海外演奏旅行など、貴重な経験をさせてもらいました。
私が参加している「豊島区吹奏楽団」は今年創立30周年を迎えました。大学時代の4年間を除き、約20年をほぼこの楽団一筋で吹奏楽生活を過ごしています。春と秋の定期公演、夏のコンクールはもはや年中行事になっています。
定期公演に備えて、一ヶ月ほど前には合宿をします。これももう年中行事。例年関東近県へ行き、4日間みっちりと練習を積みます。今年は11日から14日まで秩父へ行ってきました。
今日からシリーズで吹奏楽の楽器をご紹介していきます。まずご紹介するのは吹奏楽で一番安い「楽器(?)」です。といっても、それ自体は音をだすことはありません。その楽器の名は「指揮棒」。画像は楽団の常任指揮者のものです。指揮棒は概ね20~30cm、材質は木、グラスファイバーなどで、握りはコルクが多いようです。指揮者にとってはこの握りが最も好みが分かれるところで、丸型で手のひら全体で握るタイプや細長く指でつまんで持つタイプなど、さまざまな形があります。
楽器屋などで売っている指揮棒は1,000円から2,000円くらい。演奏に使う道具としては最も安い部類になります。こだわりのない人は100円ショップで買ってきた菜箸に握りをつけて使っていたりします。また、棒を持たずに素手で指揮をする人もおり、そういう指揮者にとっては経費は「ゼロ」になるわけですが…
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2005.8.13 合宿所合奏室にて
指揮棒のバックは今回「創立30周年記念定期公演で演奏するホルスト作曲の組曲「惑星」のフルスコア(総譜)です。第4曲「木星」は昨年平原綾香の歌で大ヒットした「Jupiter」の原曲です。実は指揮者にとっては棒よりもこのスコアのほうが重要な「楽器」と言えます。多くの指揮者は「自分のスコア」を持っていて、書き込みで真っ赤になっています。ひところはピアニストやヴァイオリニストのように本番ではスコアを見ない「暗譜」が主流でしたが、近年の若い指揮者の間では、スコアを見ながら指揮をするスタイルが復活してきています。
by borituba | 2005-08-14 23:41 | おんがく | Comments(0)