2011年 07月 06日
地層
高架化とか移転の多い都市圏の駅は、開業当時の遺構はほとんど残りません。しかし、郊外になるとホームの延伸やかさ上げを繰り返すうちに開業当時のホーム路盤が生き残ることがあります。
コンクリートが主流になる前、駅のホームは土盛りの上に石を敷いたものが多かったのです。関東では水はけがよく、軽くて柔らかいので加工しやすい大谷石が重宝されました。
川越駅にもこの元祖ホームの遺構が残されています。退避スペースで分断されていますが、ほぼ電車2両分の大谷石の帯。今や20m車10連の時代。ホームの長さも幅も数倍、数十倍になっていますが、すべてはここが原点なのですね。